07.02
【ハンギョレ】「ダイナミックコリア」韓国、最も激烈に「文化戦争」を感じる国
文化戦争とは、一国内で政治的立場や社会的階層、所得や資産、年齢、性、宗教、人種、地域などが異なる集団同士の衝突を指す。
国際世論調査企業イプソスと英国のキングス・カレッジ・ロンドン政策研究所が実施した世界28カ国の成人約2万3000人に対するアンケート調査の結果によると、12の対立項目のうち、進歩と保守の対立を含む全体の半分を超える7項目で、韓国人が感じる文化戦争の強度が世界でトップだった。
文化戦争の中心とされる進歩と保守の対立について、韓国人は10人中ほぼ9人(87%)が「進歩と保守の対立は存在する」と答え、調査対象国の中で最も高い割合を示した。これは、昨年の大統領選挙を経て激しい政治的対立を示した米国の85%よりも高い。韓国に次いでチリ(86%)が僅差で2位となった。韓国人のこのような理念の対立は、異なる政党の支持者の間での対立(91%)にそのまま反映されていた。
日本人と中国人は、進歩と保守の対立が存在すると答えた割合がそれぞれ39%、37%で、調査対象国の中で最も低かった。
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相対的に順位が低いのは移住民との対立、人種対立の2つだけ
韓国は富裕層と貧困層の対立(91%)、男性と女性の対立(80%)、若い世代と既成世代の対立(80%)、大卒者と非大卒者の対立(70%)、宗教間の対立(78%)でも最も高い割合を示した。1位ではない残りの5項目のうち、社会階層間の対立(87%、2位)、都市と農村の対立(58%、3位)、大都市エリートと労働者の対立(78%、3位)の3項目も2~3位となり、やはり最上位圏だった。
韓国の順位が相対的に低かった対立は、土着民と移住民の対立(66%、15位)、人種間の対立(67%、11位)の2つだけだった。
人種対立では米国が83%で1位となり、土着民と移住民の対立では南アフリカが89%で1位だった。チリは大都市エリートと労働者の対立(84%)、社会階層間の対立(88%)、富裕層と貧困層の対立(91%、韓国と同率1位)で1位となった。農村と都市の対立ではペルーが66%で1位だった。
世界全体では富裕層と貧困層の対立が最高
ただし韓国人は、文化戦争の結果として、新聞や放送などのメディアに接したり、他人と会話を交わしたりする時に、自分の国が分裂していると感じるかという問いでは8位にとどまった。「感じる」と答えたのは全体の半数に満たない44%だった。この部分では南アフリカ(58%)、インド(57%)、米国(57%)の3カ国が、その他の国より少なくとも10ポイント以上高かった。
調査対象国全体では、12の対立項目中、富裕層と貧困層の対立が1位となった。「富裕層と貧困層の対立はかなりある」と答えた回答者は74%を占めた。続いて支持政党による対立(69%)、社会階層間の対立(67%)、移住民と土着民の対立(66%)の順だった。
調査を行なったキングス・カレッジ・ロンドン政策研究所のボビー・ダッフィー所長は「国際比較は自国の問題を一目で見られるようにしてくれる」とし「世界的な視点が得られれば、自国の文化戦争をめぐる脈絡を見ることができる」と述べた。
今回の調査は、2020年12月23日から2021年1月8日にかけてイプソスのオンライン・プラットフォームを通じて行われた。イプソスは、アンケートデータは各国の人口構成を反映して加重値を用いたと明らかにした。
クァク・ノピル先任記者
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/40437.html
Source:脱亜論
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