12.01
「女性同士だから会ったわけじゃない」マリン首相との会見で聞かれたアーダーン首相、見事な返答
こちらもおすすめ>>NZのアーダーン首相、自宅からネット中継で新型コロナの質問に答える。子どもを寝かしつけた後、国民に発信
「性別は関係ありません」
ニュージーランドのアーダーン首相が11月30日、同国を訪れたフィンランドのマリン首相との記者会見で投げかけられた年齢や性別に関する質問に、はっきりと返答した。
SBS Newsによると、会見では記者の一人が「おふたりは年齢が近く、たくさん共通点があるから会ったのでしょうか」と尋ねた。
これに対し、アーダーン首相は「バラク・オバマ氏やジョン・キー氏に、同じ年齢だから会ったかと尋ねた人はいたでしょうか」と逆に質問。
2009年から2017年までアメリカ大統領を務めたバラク・オバマ氏と、2008年から2016年にニュージーランド首相だったジョン・キー氏は、ともに1961年生まれだった。
アーダーン首相は「政治では男性の割合が高い。それは現実です。 しかし、ふたりの女性が会うのは単に性別が同じだからではありません」と答えた。
そして、フィンランドとニュージーランドの貿易面での深い関わりを説明し、今回の会談で2国間の経済関係をさらに強めたいと強調した。
「我々の関係の深さや可能性はほとんど知られていないかもしれませんが、私たちの仕事はそれを深めることです。性別は関係ありません」と述べている。
Watch NZ Prime Minister Jacinda Ardern pick apart this reporter's question during a joint press conference with Finnish PM Sanna Marin. He asked the pair 'are you two meeting because you're similar in age and got a lot of common stuff there?'
Read more: https://t.co/eTtJEqJoFZpic.twitter.com/UBEZs1kzvF— SBS News (@SBSNews) November 30, 2022
アーダーン首相の説明の後、マリン首相も「私たちが会っているのは、もちろん私たちが首相だからです」と返答。
「私たちには多くの共通点がありますが、さらにやれることはたくさんあります」と述べ、天然資源などの面でロシアへの依存から脱却するためにも、ニュージーランドとの関係を強化したい意向を示した。
アーダーン首相は42歳で、マリン首相は37歳。若い女性の国家リーダーであるふたりは、年齢や性別に注目されることが多い。
それは必ずしも悪い面ばかりではなく、30日の記者会見で、ふたりは女性リーダーとして声をあげ、世界中の女性の人権や機会が保障されるようにしたいとも述べた。
その一方で、マリン首相は若さや行動ゆえに、リーダーとしての資質を問われることもあった。
マリン首相は8月、パーティーで友人らと歌ったりダンスをしたりする動画がSNS上に流出して批判された。
30日の記者会見では、これに関連して「パーティー首相」と呼ばれることについて不公平と思うかと尋ねる質問もあった。
この質問に対し、マリン首相は「世界的なパンデミックがあり、今はヨーロッパで戦争が起きています。エネルギー危機のただ中にあり、この先経済危機が起こるかもしれません。私には自分の自由時間より、心配しなければいけないことがたくさんある」と答えた。
「私には夏の間、自由に過ごせる日もあります。メディアがそのこと集中したいなら、私は特にいうことはありません。好きなことを議論し書く自由はありますが、私はやるべきことに集中します」
Source: HuffPost