タイ東北で生の豚肉を食べた101人が苦しむ

2022
11.10

タイ保健省疾病管理局は2022年11月7日、改めて「生の豚肉を食べないでください」と呼び掛けています。

疾病管理局によると2022年1月1日から10月29日までの間、タイ東北（イサーン）では生の豚肉を食べたことに発する感染症が101例ありました。内訳はナコンラチャシマ県が88人、チャイヤプーム県3人、スリン県10人。年齢層で最も多かったのが55歳～64歳のグループで、次が45歳～54歳のグループ。死者はいません。

タイではこれまで生の豚肉を食べて感染症になった例は多数で、過去には死亡者も出ているため、疾病管理局繰り返し、生の豚肉を食べないように呼び掛けています。

生の豚肉には感染症の危険があるため、摂氏70度以上の熱で5分以上調理したものを食べ、生の豚肉を触った後は石鹸で手をよく洗うように呼びかけました。

未調理または調理不足の豚の内臓または豚の血液には、感染症にかかるリスクがあり、感染すれば発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、発疹、下痢といった症状を示す人もいれば、心膜炎に感染する場合もあり、死に至る可能性のある重度の血流感染症を引き起こす可能性もあるとのことです。