2022
09.17

タイで8人目のサル痘患者を確認、23歳のタイ人男性で海外で外国人男性と性交歴

国際ニュースまとめ

タイ保健省疾病管理局は2022年9月16日、タイで8番目のサル痘の症例を9月15日に確認したと明らかにしました。

新たにサル痘が確認されたのが、カタールでの仕事から帰国した23歳のタイ人男性。調査によると男性は、タイに戻る前に背中にニキビの様なブツブツがある外国人男性と性行為をしており、9月8日から発熱、頭痛、倦怠感、水ぶくれ、発疹などの不審な症状が出始めたとのこと。

男性は9月13日にバンコクに到着し、タイ人の友人2名と接触しましたが、いずれも皮膚や水疱部には触れていないと報告されています。 

サル痘について

(1)概要
サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患です。従来、アフリカに発生する風土病であり、2021年12月から2022年5月までにカメルーン(25例陽性、うち5例死亡)、中央アフリカ(6例陽性、うち5例死亡)、コンゴ(民)民主国共和国(1238例陽性、57例死亡)、ナイジェリア(48例陽性、死亡例0)が報告されています。

(2)症状
潜伏期間は5~21日(通常は6~13日)、致死率は数%~10%と報告されています。初期症状は、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ等であり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘と区別が困難です。

(3)予防法
サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
●サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。

(参考)
○厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html

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