2022
08.04
08.04
「デモクラシー過剰」な時代における「孤独な個人」の凶行
2022年7月11日、東京の増上寺で故安倍晋三元首相に献花する人たち (C)AFP=時事
それは1960年10月12日、1カ月後に衆議院選挙を控えた日比谷公会堂でのことであった。当時の社会党委員長、浅沼稲次郎が演説中に右翼少年に刺殺された。享年61。刺した少年の名は山口二矢(おとや)。事件から3週間後、送致された鑑別所にて自殺。享年17だった。
古今東西の暗殺がままそうであるように、まるで実行者に天が味方したかのようないくつもの偶然と手違いが重なり犯行…
Source: Foresight