07.07
朝から「おしゅしたべるぅうう」と無理難題 ⇒「天才的発想」で応えた母【2022年上半期回顧】
2022年上半期、ハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:1月9日)
朝起きてすぐに2歳の息子が「おしゅしたべるぅうう」と騒ぎ出した。しかし、家にはパック寿司などはない。そこで編み出したお母さんの秘策とは?イラストレーターの「ちひろ」さん(@chitti_design)が自身の体験を描いた育児漫画が、SNSで「天才的発想」と話題になっている。
■「ちょっと待ってて!!」。ちひろさんは一計を案じた
ちひろさんによると、今回の出来事があったのは2021年8月ごろ。お父さんがパック寿司を買ってきてくれたことをきっかけに、すっかりお寿司にハマってしまった当時2歳の「ちびたろ」くん。
お寿司を食べる夢でも見たのか、この日は朝、起床直後から「おしゅしたべるぅうう」と大騒ぎだった。ちひろさんが「お昼じゃダメ?」と聞いても「いまたべるぅうう」と譲らない。しかし、家にはパック寿司や刺身などない。「ちょっと待ってて!!すぐ作るから!」。ちひろさんは一計を案じた。
15分後にちびたろくんの前に現れたのは、魚の形に型抜きした卵焼きとハムを酢飯の上に載せたものだった。ドキドキしながら反応を見守ると、ちびたろくんは「えー!?これおすしー?」と言いながらも笑って楽しそうに食べた。ちひろさんは「ごまかせた!!」と安堵したという。
■「これは素晴らしいアイデア!」反響続出
ちひろさんはこの体験を「そうして生まれたのがHUNTER×HUNTERみのある寿司(概念)です」と完成品の写真を添えて、2ページの漫画を1月7日にTwitterに投稿した。
冨樫義博さんの人気漫画『HUNTER×HUNTER』単行本第2巻収録のエピソード「当然の結果」。これは試験官のメンチが、寿司を知らないハンター志願者たちに「寿司をつくること」を課す試験を出題。志願者たちが「想像上の寿司」を作る話だが、それになぞらえた格好だ。
ちひろさんの漫画に「すごい。天才的発想と技術ですね」「これは素晴らしいアイデア!」「ぜひ真似させてください」と続々と反響が寄せられた。ハフポスト日本版の取材にちひろさんは「めちゃくちゃ簡単だしテンション上がるのでぜひ作って欲しいです」とコメントしている。
■ちひろさんが投稿した「HUNTER×HUNTERみのある寿司(概念)」の体験漫画
■ちひろさんとの一問一答
―― ご長男は、お寿司が大好きのようですが、普段はどのお寿司が好きですか?
たまご、穴子、いくら、コーン、まぐろ、白身魚、などなど。基本的にイカや貝のような固いもの以外なんでも好きです。
―― この日は朝からお寿司を欲しがったのは、なぜだったのでしょう?
漫画にも描いているよう、夢でも見たのか…?このときの息子にしか分かりません!
―― 酢飯に型抜きした卵焼きとハムを載せて代用するというアイデアは、どうやって思いつきましたか?
元々、息子はお魚が大好きで「ガオー(魚)たべる!」と突然言われた時に、魚がなければ魚の形をしたクッキー型で卵焼きを抜いたりはしてたんです。もしくは鯖の水煮缶を開けたり…なので、その応用でした。
―― 実際に、ご長男が「HUNTER×HUNTERみのある寿司」を食べてくれたときに、ちひろ様はどんな風に感じましたか?
ごまかせた!!!と安堵しました。
―― ご長男はどんな様子で食べていましたか?
「えー!?これおすしー?」と言いながらも笑って楽しそうに食べていました。
―― 「HUNTER×HUNTERみのある寿司」という言葉は、「HUNTER×HUNTER」から思いついた感じでしょうか?
まごうことなきそうですよね。自分で作った後に「メンチのやつやん…」と思いました。
―― 「とっても素敵なお寿司」「ぜひ真似させてください」などと多くのコメントが寄せられていることを、どう感じていますか?
めちゃくちゃ簡単だしテンション上がるのでぜひ作って欲しいです。
―― 自分も1歳児を育てていて、「これ取って!」「これ食べさせて!」のように子どもが要求するけどかなえることができず、子どもが泣きじゃくって途方にくれることがよくあります。今回の寿司の代用品は素晴らしいアイデアだと思いましたが、すぐに代用品が見つからないケースなどには、ちひろ様はどうされていますか?
見つからない時は潔く諦めてもらってます。幼児の無茶な要望、基本9割は諦めです。
Source: HuffPost