06.06
【中央日報】韓国料理が「アジア料理=ごみ」のイメージを変えた
2021年6月2日、韓国・中央日報は「韓国料理が『アジア料理=ごみ』というイメージを変えた」と伝えた。
現地時間の1日、米紙ニューヨーク・タイムズにカナダドラマ「キムさんのコンビニ(KIM’S CONVENIENCE)」に関する文章が掲載され、「Umma(オンマ=母)」「bindaetteok(ビンデトック=緑豆チヂミ)」「kimbap(キムパブ=韓国風のり巻き)」など韓国語が多く登場した。このドラマは食べ物が重要な役割を果たしており、カナダに移民した韓国人の感情を動かしたり、家族の絆を深めたりするものとして、母親が持ってくる「キムパブ」や移民2世の主人公が1人で作る「ビンデトック」など韓国料理が使われているという。
ニューヨーク・タイムズは「『キムさんのコンビニ』が静かなのに革命的な理由」との見出しをつけた。これについて中央日報は「韓国料理が単なる韓国を越えてアジア料理に対する偏見を破って新しい地平を切り開くのに一役買ったためだ」と説明している。
また、ニューヨーク・タイムズは「数十年間にわたり、アジアの食べ物は放送において笑いを誘発するための道具にすぎなかった」とし、1977年の犯罪ドラマ「バーニー・ミラー」を例に挙げた。「バーニー・ミラー」には、魚の頭を入れて煮込んだスープを食べた男性キャラクターが「これはごみの味がする」と冗談を言う場面が登場する。「キムさんのコンビニ」の韓国料理については「韓国人は両親が食材を持ってきてくれることで愛情を表現している」とし、韓国料理が韓国というルーツや、韓国人というアイデンティティーを象徴するものとして登場することを伝えたという。
このほかにも、トロント在住の韓国人がインタビューに対し「このドラマでは韓国料理が『珍しい、新しい』というアプローチから脱して、おいしい料理という意味に溶け込んだ。ドラマを見て、韓国生まれであることがより誇らしくなった」と話したことも紹介している。
これを受け、韓国のネット上では「やっぱり国が経済的に豊かにならないと。今も昔も食べ物は変わらないのに、国が変われば捉えられ方もここまで変わる」「このドラマは本当に面白い。韓流のグローバル化のためにはBTSもいいけど、こういった作品での活躍も期待する」など喜ぶ声が上がっている。
一方で「米国では日本料理や中華料理は前から人気があるけど?」「あんまり優越感に浸らない方がいい。ベトナムはフォー、日本は寿司、中国は揚げ物という代表的な食べ物があるけど、韓国にはただの発酵食品のキムチしかない」「のり巻きは日本食では?」などと指摘する声も。
また「欧米のアジアが題材の番組はなぜメークを中国っぽくして、目が切れ長の人ばかり起用するのだろう。そうじゃない人も多いのに」「米国の番組や映画を見ると、韓国人はみんな中国人っぽい。メークの仕方が韓国と違うからかな」などの声も見られた。(翻訳・編集/松村)
Source:脱亜論
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