2022
06.13

<北朝鮮内部>隠されしコロナの実態を探る(2) 都市封鎖を徐々に緩和 外出可能地区から農村に労力動員

国際ニュースまとめ

 

北朝鮮地図(製作アジアプレス)

◆封鎖緩和の第一目的は農村動員か

――一部でも封鎖を緩和した理由は何だろう?

A (発熱がなく)農村にすぐに動員できる労働者が多い工場や企業のある地区から封鎖を解除している。人手がなくて農作業の遅れが深刻だからだろう。5月末に配布された食糧は半月分しかない。塩が切れた家もあるし、何もかも足りなくて皆が苦しんでいる。それで、6月前半に封鎖解除に踏み切るらしいという情報ある。

B 有熱者と完治者、症状のない人を総合的に判断して、工場や企業や機関、人民班を対象に部分的に封鎖を解除した。農村動員のためだ。農村と近隣する地域ごとに農村動員者の防疫規定を作って動員に行かせている。

D 私の住む近隣の農村では、(コロナ発生後)外部との人の往来を禁止したが、都市の農村動員者に限っては来るのを許容している。

 

――農村の防疫規定はどうなっているのか?

D 農村では、分組別に体温測定をするが、もし分組に有熱者がいても、他の分組員は仕事に出てくるよう要求されている。できるだけ密集せず距離をとって作業するのが原則だそうだ。分組の朝会はストップしているという。
※分組は協同農場において集団で農作業をする最小単位。普通は10数人で構成される。(了)

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

 

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Source: アジアプレス・ネットワーク

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