05.18
タイの人材紹介市場動向~経済状況好転に伴う求人数増加も企業側のコスト削減意識は根強く
世界11ヵ国で人材紹介事業を展開する株式会社ジェイ エイ シー リクルートメントは、2022年第1四半期のアジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向を纏め、発表しました。ここではタイの状況を抜粋してお知らせします。
なおタイでは、2022年4月から入国制限が大幅に緩和され、外国人の入国も増加。観光業も改善の兆しを見せています。
■■タイ■■
経済状況好転に伴う求人数増加も企業側のコスト削減意識は根強く
【求人数】
対前年四半期比 115%
対前四半期比 154%
JAC Recruitment タイランド法人社長 Gavin Henshaw(ガヴィン ヘンショー)氏によると…
タイ王国の経済は引き続きコロナ禍の影響、ウクライナ情勢に関連した燃料費の高騰、現政権の不安定さ等マイナス要因はあるものの、全体的には回復傾向にあります。2021年のGDP成長率はプラス1.6%となり、今年も同程度の成長率が見込まれています。GDPの10%程度を占め、タイ経済に影響の大きい自動車産業でも同様の傾向にあり、総生産台数は昨年の169万台に対し、今年は180万台程度が見込まれています。コロナショック前の200万台には届かないものの、回復傾向にあります。
【企業の採用動向】
昨年に比べて求人依頼の増加がみられ、特に日系企業からの求人は前年同期比20%の増加でした。業界別では自動車、電子部品業界からの依頼が多く全体の35%を占めました。また消費財、IT業界からの依頼も引き続き堅調で20%程度でした。注目すべきは昨年減少した建設業界からの依頼が回復傾向にあり、コロナショックにより低迷していた建設プロジェクトが再開し始めていることが分かります。
職種別では営業、エンジニア、品質、会計人材の募集が多くみられた一方、昨年と同様に企業側のコスト削減の意向が強く、人事・総務等の管理費に関わるポジションの募集は少数にとどまりました。また、採用時のシビアな給与設定なども見られました。募集理由としては、景気の上向きに伴うマンパワー不足を補う増員募集、既存社員の退職に伴う補充募集が主でした。
【求職者の動向】
タイ人ローカル人材の新規登録者数としては昨年と同程度でしたが、求職者の心境の変化が見られました。昨年はコロナ禍のため、安定志向・慎重姿勢の傾向が大変強くみられましたが、今年に入りそのような傾向が多少緩和された印象を受けます。理由としては国内経済の上向き状況に加え、コロナ禍状況も3年目に入ったため求職者の状況慣れが挙げられます。
日本人の新規登録数は引き続きコロナ禍の海外渡航リスクの影響で低調な水準が続くため、状況の好転が望まれます。
※以下リンクより、より読みやすいPDF版のプレスリリースをご参照ください
英語版 : https://bit.ly/3lemYU4
日本語版: https://bit.ly/3PlzkYl
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