05.04
女性刑務官と受刑者の男が謎の失踪、「2人は特別な関係にあった」と当局発表
アメリカ・アラバマ州の女性刑務官と、服役中の受刑者の男が同時に行方不明になっていた事案で、現地の保安官事務所は現地時間の5月3日、2人が「特別な関係にあったことを確認した」と発表した。
当局は、懸賞金をかけて2人の行方を追っている。
何が起きていた?
AP通信などによると、行方がわからなくなっているのは、同州ローダーデール郡の拘置所に勤務するビッキー・ホワイト刑務官(56)と、服役中のケイシー・ホワイト受刑者(38)。ケイシー受刑者は、住居侵入やカージャックなど複数の罪で75年の刑に処され、50代の女性を殺害した罪にも問われている。
2人は同姓だが、血縁や婚姻関係はない。
ビッキー刑務官は4月29日、ケイシー受刑者を精神鑑定のため裁判所に連れて行くと同僚に告げた後、拘置所を出たきり行方がわからなくなった。同僚には、自身も体調が優れないため治療を受けに行くとも伝えていたという。
実際には、ケイシー受刑者の精神鑑定は予定されていなかった。
2人はパトカーに乗って、拘置所近くのショッピングセンターの駐車場に向かったとみられている。パトカーはショッピングセンターの駐車場に乗り捨てられているのが確認された。
当局は5月3日、2人が恋愛関係にあり、受刑者は刑務官の助けを借りて逃走したとみられるとの見解を示した。
ローダーデール郡保安官事務所は、声明で「2人の間に特別な関係があった」ことを確認したと報告。「独立した情報源と手段による調査で確認された」と説明している。
刑務官に逮捕状も
ビッキー刑務官に対しては、受刑者の逃亡を幇助した疑いで逮捕状が出ている。
一方、保安官のリック・シングルトン氏は、「進んで逃走の幇助をするようなことは、我々が知っているビッキー・ホワイトの性格からすると彼女らしくない」と述べた。CNNのインタビューに、「彼女の同僚はみんな、ひどくショックを受けています。今回のような事態は初めてです。彼女は模範的な職員でした」と語っている。
CNNによると、ビッキー刑務官が行方不明になった4月29日は、20年近く勤めた職場での最後の勤務日だった。
米連邦保安局は、2人の捜索につながる情報提供者に対し、最大で1万ドル(約130万円)の懸賞金をかけると発表している。
Source: HuffPost