【ホノルル＝田島大志】林外相は１２日昼（日本時間１３日午前）、米ハワイ・ホノルルで韓国の 鄭義溶チョンウィヨン 外相と約４０分間会談した。日米韓外相会談に先立って行われたもので、日韓の外相が対面で会談するのは昨年９月以来。

会談では、林氏が「元徴用工（旧朝鮮半島出身労働者）」訴訟問題や慰安婦問題を巡り日韓関係が引き続き厳しい状況にあるとの認識を示した上で、「韓国側が責任を持って対応する必要がある」と述べて韓国側に対応を要求した。

バイデン米政権が日韓関係の改善を強く促す姿勢を見せる中、両外相は関係の正常化に向けて外交当局の意思疎通を加速していくことでも一致した。

　世界文化遺産の登録に向けて日本政府が「 佐渡島さど の金山」を国連教育・科学・文化機関（ユネスコ）に推薦したことを巡っても意見交換した。林氏は「（反発する）韓国側の主張は受け入れられない」と遺憾の意を示した上で、今後、文化遺産としての価値について韓国側とも議論を行っていく考えを伝えた。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220213-OYT1T50150/