2025
12.03

2025年第3四半期決算報告:エアアジア X、タイ・エアアジア X、およびキャピタル A 航空事業

国際ニュースまとめ

エアアジア X、タイ・エアアジア X、およびキャピタル A の航空事業は、2025年7月1日から9月30日までの 2025年第3四半期(未監査)決算 を発表しました。

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■ エアアジア X(AirAsia X Berhad)

エアアジア X の第3四半期の売上高は 8億3,500万リンギット となり、前年同期の7億9,500万リンギットをわずかに上回りました。健全な運賃環境と付帯収入の増加が主な要因です。

搭乗率は前年の84%から 82% にやや低下したものの、高い水準を維持しました。ネットワーク最適化戦略のもと、長距離路線へのワイドボディ機投入を優先し、バンコク、香港、アムリトサル、パースなどの短・中距離路線を姉妹会社へ移管しました。

この再編により旅客数は5%減少しましたが、提供座席キロ(ASK)は前年同期比 9%増 となっています。また、有償旅客キロ(RPK)は中国および日本路線の好調に支えられ、前年同期比 7%増の45億7,000万キロ に伸びました。

営業利益(NOP)は燃油費の低下と自国通貨の上昇を背景に、前年の300万リンギットから 1,200万リンギット へ増加しました。税引後利益は 2,780万リンギット となり、前年同期の為替差益による1億2,160万リンギットを下回りました。

2025年9月30日時点で、保有機材は A330型機19機(18機稼働) です。

■ タイ・エアアジア X(AirAsia X Thailand)

タイ・エアアジア X の売上高は、季節要因や観光需要低下の影響により 前年同期比22%減の2億3,540万リンギット となりました。旅客数は 319,129人(前年同期比7%減) で、座席供給数は429,502席を維持しました。搭乗率は 74% です。

当期純損失は 1億2,840万リンギット を計上しましたが、第4四半期の新規路線開設や年末の繁忙期需要により、業績の回復が見込まれています。

保有機材は A330型機9機(全機稼働) です。

■ キャピタル A(Capital A Berhad)航空事業

キャピタル A の航空事業(AirAsia Aviation Group:マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、カンボジア)は、タイ市場での需要低迷を主因として 前年同期比2%減の44億5,000万リンギット の売上となりました。

一方で、EBITDAは整備コストの平常化、燃料費の低下、コスト最適化の継続により 76%増の10億2,000万リンギット を記録し、利益率は23%を確保しています。

営業利益(NOP)は 2億6,400万リンギット となり、前年同期の4,200万リンギットの損失から黒字へ転換しました。特に、インドネシアおよびカンボジア事業の黒字化が貢献しました。

提供座席数は前年同期比 7%増加、搭乗率は 83% と安定しています。保有機材は 225機(208機稼働) です。

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