2025
12.01

漫画『スーパーマン 』初版本、史上最高の14億円で落札。母の遺品整理中、兄弟が見つける(アメリカ)

国際ニュースまとめ

米カリフォルニア州で亡き母の家を片づけていた3人の兄弟が、屋根裏の段ボール箱から1939年発行の『Superman No.1』の初版本を発見。世界記録となる912万ドル(約14億円)で落札されました。

兄弟が見つけたのは、古新聞やほこり、クモの巣の下に長年眠っていた希少本で、KSBYによると、現存するのは500部未満とされています。母親は生前「価値あるコミックを持っている」と伝えていたものの、兄弟は実物を見たことがなく、家の売却準備で遺品整理を始めた際にようやく姿を現したといいます。

テキサスのヘリテージ・オークションに持ち込まれたこの1冊は、鑑定会社CGCから10点満点中9.0という極めて高い評価を得ました。AP通信によると、色の鮮やかさや角の鋭さが保たれたのは、北カリフォルニアの涼しく乾燥した気候が保存に適していたため。オークションでは、その奇跡的な保存状態が注目を集めたようです。

『Superman No.1』は、スーパーマンが主人公の初の単行本で、1939年にDetective Comics Inc.(現在のDC Comics)から発行されました。

「母親は9歳の時に兄とお金を出し合って10セントでこの本を購入した」と兄弟はSmithsonian Magazineに明かしています。また、母親は生前「希少なコミックを保管している」と語っており、叔父に子どもがいなかったことから兄弟に引き継がれることになったものの、最終的には存在を忘れてしまっていた、というエピソードも明かされています。

今回の落札価格は、2024年に600万ドルで落札された『Action Comics No.1』の記録を大きく更新しました。ヘリテージ・オークションは「ポップカルチャー収集がオークション市場で高く評価される象徴的な出来事」とし、この記録が文化的価値の高まりを示すとコメントしています。

兄弟の1人は「これは単なる紙とインクの物語ではなく、記憶と家族、そして過去が思いがけない形で戻ってくる証です」と語り、この発見が家族の絆を象徴する出来事だった、とAP通信に述べています。

【画像】完璧な状態で長年放置されていたスーパーマンのコミック初版

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Source: HuffPost