2025
11.30

BTSのSUGAの寄付うけ、日本自閉症協会にもファンから支援集まる。総額150万円超、「広く知ってもらう良い契機に」

国際ニュースまとめ

一般社団法人日本自閉症協会は11月27日に公式Xで、韓国の音楽グループ「BTS」のメンバーであるSUGAさんのファンから、総額150万円ほどの寄付があったことを報告した。

SUGAさんは6月、韓国・ソウルのセブランス病院に50億ウォン(約5億3000万円)を寄付。自閉スペクトラム症の子どもを支援するためのセンターを新たに設立することが発表された。

日本自閉症協会への寄付は、このSUGAさんの寄付活動を受け、ファンが自発的に行ったもの。

同協会は会員向け広報誌「いとしご」210号で、ファンから多数の寄付があったことと、大阪・関西万博への出展にあたり、寄付の一部を活用したことを報告。BTSの所属事務所の日本本社であるHYBE JAPANにも伝えたといい、「SUGA様ファンの皆さまからのご寄付があったことと、その一部を万博出展に充てる旨を事前にお伝えし、温かいお言葉を頂いております」と述べた。

Xの投稿には、広報誌の誌面も添付されており、「韓国アイドルグループBTSのメンバーSUGAさんによる、自閉スペクトラム症の療育関連の施設設立に多額の寄付をしたニュースを受け、ファンの皆さまから当協会にも寄付の申し出が相次ぎました。それを受けて発信した投稿には、『温かい気持ちが広がってうれしい』『ぜひ協力したい』といった声が多数寄せられ、ポジティブな反響が広がり、関連した寄付は総額150万円を超えました。またこのことは普段接点のない方々に自閉スペクトラム症や当協会の取り組みを広く知っていただく良い契機となりました」などと伝えている。

同協会は、この寄付の広がりを受け、「このご支援を励みに、より多くの方々に自閉スペクトラム症への理解が広がるよう、引き続き努めてまいります」とコメントしている。 

自閉スペクトラム症とは?韓国でも寄付集まる

日本自閉症協会によると、自閉スペクトラム症とは、主に社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがあるなど、多種多様な障害特性のみられる発達障害のひとつ。日常生活や社会生活において困難さを感じる場合があり、「ASD」とも呼ばれている。

セブランス病院の発表によると、SUGAさんは、自閉スペクトラム症について学ぶ中で、10年以上の中長期的な療育を行うためのセンター設立の必要性に共感し、寄付を決めた。また、参加者が楽器を演奏したり歌を歌ったり、音楽に合わせて文章を作ったりすることで、感情や思考を表現することができるプログラム「MIND」の開発にも参加。実際に、自閉スペクトラム症の子どもと会い、ギターなどを演奏して子どもたちの感情表現を手助けし、楽器の演奏も教えたという。

SUGAさんはセンター設立にあわせ、「より多くの子どもたちが社会の一員として共に生きられるよう、これからも力になりたいです」などとコメントしていた。

発表は大きな反響を呼び、韓国メディアの聯合ニュースによると、発表翌日には、BTSのファンらから同病院に約2億ウォン(約2100万円)の寄付が寄せられたという。

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Source: HuffPost