11.29
トランプ大統領「途上国からの移民受け入れ、恒久的に停止する」。外国人に対する差別的・排外的発言も。州兵銃撃事件受け投稿
アメリカのトランプ大統領はSNSで11月27日、開発途上国(発展途上国)からの移民受け入れを停止すると投稿した。
前日26日に首都・ワシントンのホワイトハウス周辺で発生した州兵銃撃事件の容疑者が、アフガニスタン出身だったことを背景とした発言と見られている。
トランプ大統領SNS投稿には移民に対する差別発言も
トランプ大統領は、自身のSNS「Truth Social」と「X」で、バイデン前大統領の移民政策を強く批判した上で、「私はアメリカの制度を立ち直らせるため、全ての第三世界の国々からの移民受け入れを恒久的に停止する」と投稿した。
「第三世界の国々」が具体的にどの国を指すのかということや、「恒久的に停止」の詳細は説明されていない。
トランプ大統領のX投稿では、移民や外国人に対する差別的発言も繰り返された。
投稿では「国勢調査による米国の外国人人口は5300万人で、その大部分が政府からの支援を受け、失敗した国家や刑務所、精神病院、ギャング、または麻薬カルテルから来ている。彼らとその子どもたちは、美しい心を持つ愛国的アメリカ市民からの巨額の支払いによって支えられている」「この難民の負担は、アメリカの社会的不調和の主な原因」などと綴っている。
また、ソマリア出身者を例にあげ、「ソマリアからの数十万人の難民が、かつて偉大だったミネソタ州を完全に支配している」「ソマリアのギャングが通りをうろつき『獲物』を探す中、私たちの素晴らしい人々はアパートや家に閉じこもり、希望にすがっている」などと記述。「米国に純資産をもたらさない者、または私たちの国を愛することができない者を排除する」とした。
トランプ大統領はこれまでにも、移民に対する劣悪な差別発言を繰り返してきた。
2023年から「移民が我々の国の血を汚している」という主張を続けており、ヒトラーと同じ発言だと批判されてきた。
2024年の米大統領選では、南部国境を越えて同国に来る移民について「動物」「人間とは呼べない」と中傷し、アメリカが移民や難民の「ゴミ箱」になっているとも語っている。
トランプ政権は現在、大規模な無登録移民の強制送還を行なっている。
大統領は、移民について強い批判を繰り広げてきたが、自身の父方の祖父はドイツ出身。妻のメラニア・トランプ氏はスロベニア出身で、米国籍を取得したのは2006年のことだ。
Source: HuffPost




