2025
11.23

HANAも学ぶ「金融リテラシー」。収入の変動が大きいアーティスト、資産運用や投資詐欺対策のワークショップ実施

国際ニュースまとめ

総合金融サービスを提供するIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)のJapan Asset Management(JAM)が11月20日、7人組女性グループの「HANA」のメンバーに金融リテラシー向上を目的としたワークショップを開いたことを報告した。

「金融リテラシー」とは?「 家計的な不安を抱えやすい」アーティスト

HANAは、2024年〜25年にかけて開かれたオーディション番組「No No Girls(通称・ノノガ)」から誕生したグループ。アーティスト・プロデューサーのSKY-HIがCEOを務めるプロダクション「BMSG」に所属し、ラッパー・シンガーのちゃんみながプロデュースを担当している。

「金融リテラシー」は、日々の家計や将来のための資産形成、制度など、生きていくために必要なお金の知識や判断力を身につけること。2022年4月から、高校の家庭科で「投資教育」として資産形成についての授業が始まるなど、近年「金融教育」への関心が高まっている。

JAMは、アーティストという職業について、「活動内容によって収入の変動が大きく、家計的な不安を抱えやすい」「社会的な注目度が高い立場であることから、投資やビジネスなどの勧誘を受ける機会も多く、さまざまな場面でお金に関する判断力が求められる」と説明。

ワークショップ開催の目的は、そうした環境の中で「自らの判断で正しくお金と向き合う力」を養い、長期的なキャリア形成やライフプランに役立てていくことだという。

 「インフレ時代における資産の守り方」などの講義

ワークショップは10月7日に開催され、講師はJAMウェルスマネジメント事業1部マネージャーの城村将也さんが担当した。

お金の管理や資産運用の考え方をテーマに、「リスクとリターンのバランス」や「インフレ時代における資産の守り方」「税制の基本」など、アーティストとしてのキャリア形成やライフプランに直結する実践的な内容を講義。 

HANAのメンバーからは「投資詐欺などの注意点や運用・税金の基礎を知ることができた」「日本を盛り上げていくためにも、現在のアーティスト活動を充実させていきたい」といった声が寄せられたという。

また、質疑応答の時間には、10月4日の自民党総裁選の影響など直近の経済・金融動向に関する質問もあり、JAMは「ワークショップを通じて『お金』にとどまらず、社会や経済全体への関心が高まっている様子がうかがえた」と振り返った。

JAMでは「資産運用という良識を、日本の常識にする。」というビジョンを掲げ、アスリートや芸能人に向けた金融教育も展開。

HANAが所属するBMSGでは、アーティストへの教育体制を整えており、代表取締役CEOのSKY-HIは2024年のインタビューで、金融リテラシー講座のほかにも、英語の授業や薬物乱用防止セミナー、希望者には韓国語レッスンやジェンダー論研修などを実施していることを明かしている。

【画像】金融教育を受けるHANAのメンバー

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Source: HuffPost