2025
11.20
11.20
600頭の羊がドイツの街を大行進。参勤交代みたいな“冬の風物詩”が大迫力だった
ドイツ南部ニュルンベルクで11月16日、約600頭の羊が市中心部を練り歩く毎年恒例の光景が見られ、市民や観光客の注目を集めました。
Euronewsによると、この行事は、牧羊者トーマス・ガックシュタッター氏が、自身の羊を市外の冬の放牧地へ移動させる伝統的な“冬支度”です。羊の群れは夏の間、市内や周辺の草地で草を食べることで「天然の芝刈り機」として活躍し、草を整える役割を担ってきました。
移動ルートは10キロ以上に及び、ニュルンベルク旧市街の中心部・中央広場のハウプトマルクトも横断します。ガックシュタッター氏は「自分の知る限り、羊が中央広場を横切るのはドイツではここだけ」とAP通信に話しています。
当局は通過に合わせて市民にルートを空けるよう呼びかけ、犬を近づけないよう注意喚起。ドローンの使用も禁止されました。
こうした“羊の行列”はニュルンベルクだけの取り組みではなく、ベルリンやポツダム、アウクスブルク、ウルムなどでも、羊が都市の一部で放牧されています。羊のゆっくりとした採食は昆虫にやさしい草地管理となり、生物多様性を守るうえ、市の芝刈りコスト削減にもつながっているそうです。
Source: HuffPost




