2025
11.17

数百年前の沈没船が再び姿を現す。台風25号が明らかにした“ホイアンの海の記憶”

国際ニュースまとめ

台風25号(カルマエギ)による激しい沿岸浸食の影響で、ベトナム中部ホイアン沖に眠っていた数百年前の沈没船が再び姿を現しました。長年、海底に埋もれていたこの船は、海上交易の歴史を物語る重要な遺産として注目を集めています。 

CBS Newsによると、船は2023年にホイアン沖で発見されましたが、回収する前に再び砂に覆われ、海中へと戻っていました。今回、台風後の強い波と低い潮位の影響で船体の大部分が露出し、全長十数メートルに及ぶ木製の骨組みが明確に確認できているといいます。

ホイアン世界文化遺産保存センターのファム・フー・ゴック所長は「今回の露出範囲は以前より広く、新たな情報が得られる可能性がある」とAFP通信に述べ、緊急発掘に向けた準備を進めていると説明しました。

しかし、一方で「最大の課題は、陸揚げ後に木材を適切な環境で保存できるかどうかです」とし、保存環境の整備が急務だと指摘しています。

専門家らはこれまでに船材の放射性炭素年代測定を行っており、初期調査では14〜16世紀に建造されたとみられています。当時のホイアンは絹や陶磁器、香辛料を扱う東南アジア屈指の交易拠点であり、ゴック所長は「この沈没船はホイアンの海上交易の歴史的重要性を示す証拠です」と強調しています。

現在、海岸には多くの住民や観光客が集まり、数百年ぶりに姿を現した船の骨格を見学しています。

Vietnamnet Globalによると、当局は今後の保存方針について、日本を含む国内外の専門家との協力を検討しており、科学的かつ安全な方法での保全を目指しているといいます。 

【動画】台風によって浮かび上がってきた数百年前の沈没船

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Source: HuffPost