11.15
「Trusted Thailand」全国展開を正式発表、観光の安全基準強化へ
タイ国政府観光庁（TAT）は2025年11月13日、観光スポーツ省および官民のパートナー企業と連携し、観光安全認証制度「Trusted Thailand（トラステッド・タイランド）」の全国展開を正式に発表しました。安全性と品質向上を前面に押し出し、タイが“より信頼できる観光地”として国際旅行者を迎える準備が整ったことを強調しています。
発表イベントには、アッタコーン・シリラッタヤーコーン観光スポーツ大臣、中国大使館の楊暁龍参事官、ターパニー・キアットパイブーンTAT総裁をはじめ、観光庁、国立公園局、保健省、タイホテル協会、商工会議所、リテール協会、アミューズメント協会、大手オンライン旅行会社（Trip.com・Agoda）、Grab Thailand など、多数の関係機関が参加しました。
大臣は「Trusted Thailandスタンプは旅行者に“安全と信頼の可視化”を提供し、特に中国からの旅行者が安心してタイを訪れる大きな後押しになる」と述べ、政府として国際旅行者の信頼回復を継続的に重視していく姿勢を示しました。
また楊参事官は、今年で国交樹立50周年を迎える中国とタイの関係に触れ、「安全は旅行者の決定において最も重要な要素のひとつ。Trusted Thailandは極めて象徴的で意義深い取り組みだ」と評価しました。
「Trusted Thailand」認証の評価分野
認証は以下の4分野で実施されます。
・防犯カメラ、緊急対応、災害対策などの一般安全管理
・Alipay、WeChat Pay など信頼性の高い決済プラットフォームによる安全な取引
・多言語コミュニケーションと専門的な観光客対応
・安全な交通アクセスと案内表示の整備
認証は2年間有効で、TATは国内外のプロモーション支援も実施します。
5,000以上の事業者が登録見込み
宿泊施設、レストラン、観光地、ショッピングセンター、レジャー施設など、全国で5,000件以上の事業者が申請すると予測されています。
認証を取得した施設は Trip.com や TATの公式チャンネルにて優先的に紹介される予定です。
中国市場と2026年観光収入2.8兆バーツがターゲット
2025年1～10月、タイを訪れた外国人約2,670万人のうち**中国人旅行者は約370万人（15％）**を占めています。Trusted Thailandは、中国市場の回復と、2026年の観光収入2.8兆バーツ目標に向けた柱の一つと位置づけられています。
申請方法
事業者は以下から登録可能です。
www.tourismthailand.org/trustedthailand
LINE公式：@trustedthailand
問い合わせ：1672 Travel Buddy
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