チェンマイ空港で負傷したインド人観光客が搭乗できず、観光警察が支援

2025
11.13

タイ北部のチェンマイ国際空港で、バイク事故で負傷したインド人女性が航空機への搭乗を断られ、観光警察が支援する出来事がありました。

2025年11月11日、空港内のクリニックと救護室から観光警察に通報があり、メーホンソン県パーイでの転倒事故後にチェンマイ市内の病院へ移送された女性が、帰国便への搭乗を希望していたものの、航空会社から拒否されたという内容でした。

女性は首や肺に怪我を負っており、医師の診断書には「酸素供給が必要」「看護師の付き添いが必要」と記載されていました。しかし、航空会社側には事前の連絡がなく、安全確保の観点から搭乗を認められなかったということです。

観光警察は、チェンマイのインド総領事館と連携して対応。女性の希望を受け、治療の継続が可能な公立病院「マハラートナコンチェンマイ病院（スアンドーク病院）」を案内し、航空会社との確認作業にも同行しました。さらに、荷物の運搬を手伝い、宿泊先へ戻るためのタクシーまでサポートしました。

女性は観光警察の対応に感謝を伝え、今後の治療や帰国方法について家族と相談する意向を示しています。

チェンマイ観光警察は、旅行者に対し
・健康状態の事前申告
・治療費をカバーする旅行保険加入
・緊急時の1155番またはTourist Policeアプリの活用
などを呼びかけています。