10.24
【知ってた?】教会も田植え・稲刈りをする。いったいなぜ? その理由が深かった。
軽井沢高原教会(2018念5月撮影)長野県の軽井沢高原教会が公式SNSを更新、稲刈りをしたことを報告しました。
投稿には、「今年も稲刈り礼拝を行いました」とあり、青空のもと、黄金色に実った稲穂を鎌で刈る様子が写真で紹介されています。
教会が田植え・稲刈りをする理由は?
実は、軽井沢高原教会が収穫したコメは、教会の結婚式の際に使われるもの。
投稿では、「軽井沢高原教会の結婚式は、軽井沢高原教会の結婚式は、『夫婦として歩き出す、おふたりのこれからの人生が、実り豊かなものでありますように。』という願いをこめて、ライスシャワーでお祝いします」と説明されています。
担当者によると、教会では地元の人が所有する一部の田んぼで、田植え・稲刈りの際に礼拝を行うことも合わせ、コメの育成に加わっているとのことでした。
結婚式でコメを撒く習慣は世界で見られます。
ブリタニカ百科事典によると、ライスシャワーの起源の1つに、古代ローマでの結婚式で、花嫁に小麦が投げられていたことがあります。
「夫婦が豊かで子孫に恵まれるように」という願いとして始まり、後に小麦からコメを撒く習慣へと変わりました。
現代においても、BBCやスミソニアンマガジンが、イタリヤやインドの風習として、米を撒く習慣があることを伝えています。
一方で結婚式場によっては、コメ粒によって足を滑らせたり清掃などの理由から、ライスシャワーが禁止されている場所もあります。
なお、軽井沢高原教会では、ライスシャワーで使われたコメは、まず野鳥の餌にするそうです。
さらに、野鳥が食べきれない分は、隣接する軽井沢ホテルブレストンコートで堆肥化。
担当者によると、軽井沢ホテルブレストンコートでは、牛ふんを堆肥に変える事業に取り組んでいる北軽井沢高原牧場と協業して、食材の残りを牛ふんと混ぜて堆肥化する試みを行い、食材を無駄にすることなく循環させています。
田植え・稲刈りが、結婚式という文化、そして循環につながる。知っておきたい1例です。
【画像】深い理由があった。
Source: HuffPost




