2025
10.16
10.16
ヒゲワシの巣から700年以上前の「サンダル」発見。数世紀にわたる人類の文化的遺物を保存する“自然の博物館”
スペイン南部で、ヒゲワシの巣から700年以上前のサンダルをはじめ200点を超える人工遺物が発見されました。研究チームは、これらの巣が「自然の博物館」として、数世紀にわたり人類の文化的遺物を保存してきた可能性があるとEcology誌で報告しています。
2008から2014年にかけて実施された調査で、スペイン・アンダルシア地方に残る12カ所のヒゲワシの巣から2000点を超える遺物が見つかり、そのうち約9%が人工物でした。骨片や卵殻などの自然物に加え、エスパルト草で作られたサンダルやスリング、ロープ、バスケットの断片、馬具、さらに赤い線が描かれたヒツジ革片などが確認されました。なかでも、最古のサンダルは13世紀末、700年以上前のものと判明しています。
研究を主導した生態学者のアントニ・マルガリダ氏は、「ヒゲワシが巣を作るために巣材となるモノを運ぶことで知られていましたが、これほど多く、しかも古い人工物が見つかるとは思いませんでした」とCNNに語り、「数世代、何世紀にもわたって巣が再利用されてきたことを示すものだ」と説明しました。
また、ヒゲワシは温度や湿度が安定した洞窟や岩場に巣を作るため、骨や布、人工物などが長期間保存されやすいといいます。
発見された革や繊維製品の保存状態は良好で、当時の衣服や狩猟文化を示す貴重な手がかりとなりました。マルガリダ氏は「これらの遺物から人々の暮らしや狩猟方法、当時の生態系の様子が読み取れる」と指摘し、「これらの巣は、鳥類生態だけでなく人類史の断片をも記録する“自然のアーカイブ”です」と語っています。
Source: HuffPost




