2025
10.11

台風23号、12日にかけて急速に発達。13日に伊豆諸島に接近する見込み

国際ニュースまとめ

2025-10-11 10:01 ウェザーニュース

10月11日(土)9時現在、台風23号(ナクリー)は奄美大島の南南東の海上をゆっくりと北上しています。

中心付近で雲がまとまり始めていて、明日12日(日)にかけて発達が予想されます。明後日13日(月)の朝には暴風域を伴って八丈島など伊豆諸島付近を通過する見込みです。

▼台風23号 10月11日(土) 9時

 中心位置   奄美大島の南南東約160km

 大きさ階級  //

 強さ階級   //

 移動     北北東 ゆっくり

 中心気圧   994 hPa

 最大風速   23 m/s (中心付近)

 最大瞬間風速 35 m/s

最新の台風情報

明日にかけて台風は急速に発達

台風の中心付近では昨日に比べると発達した雲がみられるようになり、渦も明瞭になってきました。台風の進路にあたる種子島や九州の東の海上は海面水温が高く、発達に適した風の環境になるとみられるため、さらに勢力を強める見通しです。

明日12日(日)の朝までには中心付近の最大風速が30m/sに達して、暴風域を伴う予想となっています。その後は暴風域を伴った状態で、本州の南の海上を東寄りに進む見込みです。

奄美や種子島・屋久島で雨が強まる可能性

台風は午後になるとゆっくりと北上し、明日には東寄りに進路を変える見通しです。明後日13日(月)スポーツの日にかけて本州の南の海上を進む予想となっています。

奄美地方や種子島・屋久島では台風の周辺を取り巻く雨雲がかかって、一時的に雨の強まることがある見込みです。

台風は本州から少し離れて通るため、西日本・東日本に本体の雨雲はかからないとみられます。ただ、太平洋沿岸に前線が形成され、沿岸部では雨の強まる可能性があるため念のため注意が必要です。

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22号で被害受けた伊豆諸島に再び接近か

台風23号は発達しながら、12日(日)夜〜13日(月)朝にかけて伊豆諸島南部に接近する可能性があります。

大きな被害をもたらした非常に強い台風22号ほどの勢力ではないものの、暴風域を伴って通過する可能性があり、再び荒れた天気となるおそれがあります。

影響を受けた建物はさらに被害が拡大するおそれがあるため、安全な場所に避難して過ごすようにしてください。

今日・明日〜2週間先までの週間天気予報

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台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率が5%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)

 茨城県     13 %

 栃木県     5 %

 群馬県     5 %

 埼玉県     9 %

 千葉県     28 %

 東京都     80 %

  東京地方   12 %

  伊豆諸島北部 36 %

  伊豆諸島南部 80 %

 神奈川県    17 %

 山梨県     9 %

 長野県     6 %

 静岡県     23 %

 愛知県     9 %

 三重県     10 %

 奈良県     6 %

 和歌山県    11 %

秋の台風は要注意

台風の発生は、5日(日)に発生した台風22号以来で、今月3つめです。9月は平年と比べて発生数が多くなりましたが、10月もハイペースで発生が続いています。

台風発生数の平年値を見ると、10月の台風発生数の平年値は3.4個で、まだまだ台風の発生しやすいシーズンです。また、上陸数の平年値は0.3個で、およそ3年に一度、本土への上陸があることになります。

秋の台風は発達して急速に北上してくることもありますので、今後も台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
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ひまわり9号衛星雲画像
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台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風23号の「ナクリー(Nakri)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
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Source: HuffPost