2025
10.07

グレタ・トゥーンベリさん、国際システムは「パレスチナの人々を裏切っている」。イスラエルによる虐待は「本題ではない」と発言

国際ニュースまとめ

アテネの国際空港に到着し、記者団の前で発言するグレタ・トゥーンベリさん(ギリシャ・アテネ、2025年10月6日)アテネの国際空港に到着し、記者団の前で発言するグレタ・トゥーンベリさん(ギリシャ・アテネ、2025年10月6日)

イスラエルは10月6日、パレスチナ自治区ガザ地区へ支援物資を届けに向かった「グローバル・スムード船団」の参加者171人を国外追放した。この中には、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんも含まれている。

ギリシャのアテネ空港には多くの人が集い、船団の参加者たちの到着を歓迎した。

「最悪の戦争犯罪すら防げていない」

トゥーンベリさんは空港に集まった人たちを前に、「はっきり言います。まさに今ジェノサイドが行われています」と発言。

「国際システムはパレスチナの人々を裏切っています。最悪の戦争犯罪すら防ぐことができていません」と語り、「私たちがグローバル・スムード船団で目指したのは、政府が法的義務を果たせなかったときに、私たち自身が行動を起こすこと」だったと強調した。

国外退去となった複数の船団メンバーが、イスラエルによる拘束中、清潔な食料や水を十分に与えられなかったことや、殴る・蹴るといった暴力行為を受けたことなどを訴えている。また複数の船団参加者が、イスラエル軍のトゥーンベリさんに対する虐待行為を証言した

一方、イスラエル外務省はこうした証言を否定し、船団の活動家たちの法的権利は「これまでも、そしてこれからも完全に保障されている」と主張した。

トゥーンベリさんは、「収監中に私たちが受けた不当な扱いや虐待については、本当に長い時間をかけて語ることができます。信じてください。でも、それは本題ではありません」と語った。

「ここで起きたのは、イスラエルがジェノサイドの意図を持って、虐殺と破壊をさらに悪化・拡大させながら、私たちの目の前で一つの住民全体を、民族全体を消し去ろうとしているということです。イスラエルは再び、人々が飢えに苦しむ中でガザへの人道支援物資の搬入を妨げ、国際法に違反しました」

同じく船団に参加していた前バルセロナ市長のアダ・コラウさんは、「不当な扱いはあったが、パレスチナの人々が日々受けている苦しみに比べれば、取るに足らないものだ」と述べた

イスラエルは、船団の全ての船約40隻を拿捕し、およそ470人を拘束した。船団参加者の代理人弁護士によると、約150人の活動家が依然としてイスラエルのケツィオット刑務所に拘束されており、そのうち40人がハンガーストライキを行っているという。

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Source: HuffPost