10.03
秋のハイキングを安全に楽しむための持ち物リスト。注意したい服装のポイントも

長く続いた厳しい残暑も落ち着きはじめ、山々が色づく紅葉狩りのシーズンが近づいてきました。近年人気の「低山ハイキング」は手軽に楽しめますが、相手が自然であることに変わりはありません。想定外の事故を防ぐためにも油断は禁物。万全の準備が欠かせません。
紅葉ハイキングを安全に行うためにはどのような服装がふさわしく、どのような持ち物を用意すればよいのでしょうか。健康ウォーキング指導士 (日本ウオーキング協会)・平山貞一さんに伺いました。
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急変しやすい山の気候に注意
「荒天の日にハイキングを控えたり、少しでも天気の崩れが予想される日には雨具などを準備したりすることはもちろんですが、晴れた日であっても朝晩と日中では気温差が激しいので、注意が必要です」(平山さん)
一般的に紅葉は朝の最低気温が8℃前後より低くなる日があってから、しばらくして色づきはじめます。8℃といえば都市部では冬の気温です。ただし、昼間は気温が20℃近くまで上がることもあるので、朝晩と昼間の気温差が大きくなることを念頭に置いて服装や持ち物を選ぶことが重要になります。
さらに、秋の山の天候は平地の都市部に比べて急変しやすく、広域的な天気予報には現れにくい雨や風に見舞われることも少なくありません。予報で最寄り地点の降水確率が0%であっても安心はできません。
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ハイキングでの服装は素材選びがポイント
「服装選びで大切なのは、まず衣類の『素材』です。ハイキングでは動きやすいストレッチ素材が基本で、晴れた日には汗をかきやすいので、ポリエステルなどの吸汗性と速乾性に優れ、保温性も兼ね備えた素材がふさわしいといえます。
最近は吸汗性、速乾性、保温性を備えつつ、おしゃれなデザインのものも増えてきています。アウトドア用品店などで衣類を購入する際、店の人に目的地や時期を伝えて、アドバイスを受けるといいでしょう」(平山さん)
服装以外にも、不測の事態に備えた装備があると安心です。紅葉ハイキングに必要な「持ち物リスト」を教えてもらいました。

【衣類・ザック】
靴はスニーカーよりも、くるぶしまで覆った『ミッドカット』のトレッキングシューズか登山靴をはきましょう。突然の雨を防ぐために防水機能も重要です。
また、古い靴はソールが劣化してはがれていることがあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。手袋はけがの予防と防寒用に必需品です。軍手は濡れてしまうと滑りやすくなるので避けてください。帽子は暑い日でしたら日よけが付いたタイプを着用しましょう」(平山さん)
【飲食物】
山歩きの際は、ペットボトルの飲料水やお茶だけでなく、保温性がある水筒にお湯を入れて持っていくのがオススメです。気温が下がって体が冷えてきたらそのままお湯を飲んだり、紅茶のパックやドリップコーヒーを淹れたりするのに便利です。
紅葉シーズンの低山の昼間では、まだ暑い日も少なくありません。スポーツドリンクも併用しつつ十分な水分量を確保し、こまめな水分補給で熱中症予防も心がけてください」(平山さん)
【その他】
コンパスは地図と合わせて行き先を確認したり、万が一道に迷ったりしたときに頼りになる存在です。ホイッスルも非常事態を知らせるのに役に立ちますので、ぜひ持参しましょう。スマートフォンも緊急連絡時の必需品で、電池切れに備えて必要時以外の電源オフと、予備のモバイルバッテリーも用意しておきましょう。
必要に応じた常備薬と、健康保険証も必ず持って行くように。けがなどの際に保険証なしで治療費全額を支払ったり再度提示のために現地へ出掛けたりするのは、お金と時間の大きなロスになります。
ティッシュぺーパー、タオルは何をするにも便利な存在です。ポリ袋は山のマナーである『ごみの持ち帰り』にも必要です。臭いや汁漏れしにくい、ジッパー付きの袋も役に立ちます」(平山さん)
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
歩走 さん
Source: HuffPost

