10.03
【10月の天体イベント】中秋の名月は6日。レモン彗星や流星群の観測チャンスも

今年2025年は10月6日(月)が中秋の名月です。月の近くでは見頃の土星が輝きます。10月中旬には月が木星と金星にも近づくため、月と惑星に注目です。
また、10月はレモン彗星が観測チャンスを迎えます。10月りゅう座流星群やオリオン座流星群の出現もあるため、晴れた日は夜空を見上げて天体観測をお楽しみください。
中秋の名月

今年は10月6日(月)に「中秋の名月」を迎えます。年によって中秋の名月と満月の日は重ならないことがあり、今年は1日ずれて翌日の7日(火)が満月です。
中秋の名月とは、月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことです。
中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされており、日本では中秋の名月は農業の行事と結びついて「芋名月」と呼ばれることもあります。
次に中秋の名月がちょうど満月となるのは、2030年9月12日になります。
中秋の名月×土星

6日(月)夜は、中秋の名月の近くに「土星」の姿も見ることができます。満月前日の月でとても明るいため、0.6等の土星は少し見づらいかもしれませんが、お月見の際には土星も一緒に探してみてください。
なお、月と土星の最接近は6日(月)10時10分頃の予想のため、6日(月)未明から明け方も西の空で月と土星が近づいている様子を見ることができます。
▼6日の土星と月の時刻(東京)
沈む時刻 土星 04:30 月 04:13
昇る時刻 土星 16:41 月 16:41
今年10月の満月、英語で“Harvest Moon”

10月の月は、7日(火)12時48分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
農事暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、10月の満月は「ハンターズムーン(Hunter’s Moon/狩猟月)」と呼ばれることもありますが、今年は10月の満月を「ハーベストムーン(Harvest Moon/収穫月)」と呼ぶようです。
ハーベストムーンは秋分に最も近い満月を指し、農産物を収穫する秋にちなんでこの名前がつけられたと言われています。9月の満月がそう呼ばれることもありますが、今年は秋分により近い10月7日の満月がハーベストムーンとなります。
同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
10月りゅう座流星群が極大

秋の夜空を彩る「10月りゅう座流星群」が、10月9日(木)4時頃に活動の極大を迎えます。母天体の名前から「ジャコビニ流星群」という名称でも知られています。
放射点(※)の高度を考慮すると、8日(火)の夜から深夜が一番の見頃となります。
例年の活動は小規模で、今年は7日(月)に満月を迎えたばかりの明るい月が昇っているため、見られる個数はピーク時で1時間あたり数個程度の予想です。
この流星群は過去に何度か大出現を見せたことがあり、突発出現の可能性が指摘されています。また、今年3月に母天体のジャコビニ・チンナー彗星が太陽に最接近(回帰)したため、今年はどうなるか注目です。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点。
月が木星と金星に接近

10月は夜中になると「木星」が東の空に昇り、日の出の頃に南中します。また、日の出前には「金星」が明けの明星として昇ってきます。金星は11月になると太陽に接近して観察しづらくなるため、10月中にお楽しみください。
木星はマイナス2.2等前後、金星はマイナス3.9等もの明るさで輝くため、東の空でも目を引きそうです。
13日(月・祝)深夜から14日(火)明け方には下弦の月と木星が近づき、20日(月)明け方には細い月と金星が接近します。月と金星の接近は空の低い位置で起こるため、東の空が開けた場所からお楽しみください。
▼昇る時刻(東京)
月×木星 木星 13日22:46 金星 14日04:06 月 13日22:09
月×金星 木星 19日22:24 金星 20日04:18 月 20日04:28
レモン彗星が観測チャンス

10月21日(火)、「レモン彗星」が地球に最接近します。レモン彗星が明るくなると予想されており、観測チャンスです。
レモン彗星は2025年1月に、アメリカのレモン山天文台での観測によって発見された非周期彗星です。
10月上旬から中旬は未明から明け方の北東の空に見えます。明るさは月はじめに約7等、20日(月)頃には約4等まで明るくなる予想です。

10月中旬からは、夕方から宵の北西から西の空にも姿を現すようになり、約4等の明るさとなる予想となっています。
街明かりの少ない暗い空でなら、肉眼でも見られる明るさとなる見込みです。空の低い場所に見えるため、空の開けた場所からお楽しみください。
オリオン座流星群が極大

10月は「オリオン座流星群」が21日(火)21時頃に活動の極大を迎えます。一番の見頃は21日(火)深夜から22日(水)明け方です。
21日(火)はちょうど新月で、月明かりの心配なく流星観測を楽しめます。国立天文台によると、見える個数は多い時間で1時間に5時~10個ほどとのことです。
出現ピークがなだらかな流星群のため、極大の前後数日間は観測チャンスがあります。放射点が昇ってくる22時頃から流星が出現しはじめます。晴れる日を狙って、流星観測をお楽しみください。
中秋の名月写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
bennyさん
出典・参考
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers’ Almanac
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Source: HuffPost

