2025
10.03

アンパンマンのチーズは、ばいきんまんの手先だった?衝撃の過去、その真相は…【アンパンマンの日】

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『アンパンマンのしかけえほん』『アンパンマンのしかけえほん』

1988年10月3日から日本テレビで放送が始まった『それいけ!アンパンマン』。放送を開始した10月3日は「アンパンマンの日」とされている。

アンパンマンの原作者やなせたかしさんの妻、小松暢さんをモデルにした朝ドラ「あんぱん」が2025年前期に放送され、作品の裏側にも注目が集まったアンパンマン。

多くの人が愛する「アンパンマン」だが、実は私たちが知らないことがたくさんある。

今回は、アンパンマンの仲間として知られる茶色い犬のチーズにまつわる話を紹介しよう。

チーズは、くりんとした目や愛らしい声が特徴的で、主要キャラクターの一匹だ。

そんなチーズが、実は「ばいきんまんの手先だった」という衝撃の設定をご存知だろうか。

チーズは“裏切り者”だったのか?その真相を解き明かすため、過去の作品をたどった。

アンパンマンの原作者やなせたかし氏(2013年死去)は1970年代後半〜80年代前半、自身が編集長を務めた『月刊いちごえほん』(サンリオ)で漫画『アンパンマン』を連載。やなせ氏が描くアンパンマンの初期作品だ。

全71回の連載を収録した『だれも知らないアンパンマン やなせたかし初期作品集』(発行:フレーベル館、発売:復刊ドットコム)に、チーズの初登場シーンとみられる物語が掲載されている。 

弱みにつけこもうとしたばいきんまん

犬が苦手なアンパンマン。ある日、吠えて追いかけてくる犬から逃げ回っていた。

その様子を見ていたばいきんまんの子分は、アンパンマンの弱点が犬だとばいきんまんに報告。敵の弱みをつかんだとほくそ笑むばいきんまんは、「チーズ」という名の犬を連れてアンパンマンのもとへと攻撃に向かった。このチーズは、耳と目の周りが黒く描かれ、アニメ版のチーズとは見た目が異なる。

襲いかかってきたチーズだが、アンパンマンの仲間のバタコさんが食べ物のチーズを与えると、いとも簡単になびいてしまった。

さらに、チーズはあろうことか「ばいきんまんをやっつけろ!」というバタコさんの命令に従い、ばいきんまんの後を追いかけた。

バタコさんを気に入ったチーズは、アンパンマンたちのもとで暮らすこととなった。

初期作品からは、チーズがもともとばいきんまんの手先だったこと、それにも関わらずバタコさんに手なずけられてばいきんまんを裏切ったことがわかる。

アニメは「森の中でないていた」

ただ、アンパンマン公式ポータルサイトでは、「チーズはどこから来たのですか」という質問に対し、次のように説明している。

「TV『それいけ!アンパンマン」の第一話で、森の中でおなかをすかせてないていたチーズを、アンパンマンが顔をあげて助けました。どこから来たのかはわかりません」

さらに、チーズの名付け親はバタコさんであると書かれている。

このように、『月刊いちごえほん』の連載で描かれていたチーズの過去と現在のアニメ版では、設定が異なっている。

『だれも知らないアンパンマン』の発行元であるフレーベル館は、ハフポスト日本版の取材に対し、「初期作品とアニメ版は混ぜこぜにしない方針」としてキャラクター設定に関して詳細をコメントしなかった。

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Source: HuffPost