中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋（Haidilao）」の上海の店舗で、17歳の少年2人が鍋のスープに放尿し、その様子を動画撮影してSNSに投稿した事件をめぐり、上海の裁判所は少年とその両親に対して謝罪と220万元（約4500万円）の賠償を命じました。BBCなどが報じました。

BBCによると、少年2人は2月、個室で食事中に鍋へ放尿し、自ら動画を投稿。酒に酔っていたといいます。mothershipが報じた動画には、テーブルの上に靴で乗り、鍋に向けて放尿する姿が映っています。

店側の設備を毀損し、評判を貶めたとして、裁判所が少年2人とその保護者に賠償を命じたと、BBCは伝えています。

NBC Newsによると、海底撈は事件後、店内の食器をすべて廃棄・交換。事件の影響を受けた約4000件以上の注文を対象に、全額返金と料金の10倍にあたる補償をしたといいます。海底撈を含む飲食企業2社が、営業損失や風評被害を理由に総額2300万元（約4億7000万円）の損害賠償を求めて提訴していました。

裁判所は、10倍補償については「企業の自主的判断」であり、少年らに請求できないと判断したといいます。

【画像】被害にあった海底撈火鍋のロゴ

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