09.28
グレタ・トゥーンベリさん「恐れているのはイスラエルではなく、人間性を失ったように見える世界」
スペイン・バルセロナの港で、ガザに向けて出発する前のグレタ・トゥーンベリさんパレスチナ自治区ガザ地区に向かう支援船「グローバル・スムード船団」に参加しているスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの新たな動画が公開された。
トゥーンベリさんは、「私はイスラエルを恐れていません。恐れているのは、全ての人間性を失ってしまったかのように見える世界です」と述べた。
「グローバル・スムード船団」の約50隻の船には、トゥーンベリさんのほか、政治家やボランティアらが乗っている。
9月上旬に、主要船の一つである「ファミリー・ボート」がドローン攻撃を受けたほか、下旬にも地中海を航行中に攻撃を受けている。
トゥーンベリさんは、「私たちがここでしているのは、人間性がまだ残っていること、そしてすべての手段が尽きたときにも立ち上がろうとする人々がまだいると示すこと」だと述べた。「ですが、これは最後の手段です。本来、この任務は存在しなくてもよいはずなのです」とも付け加えた。
「ガザに近づくほど事態がエスカレートし、攻撃が増える危険性が高まります。ここ数週間、私たちの任務に対する攻撃が激化し、複数の船が損壊しました。
ドローンを使って爆発物や化学物質、正体不明の物体を船やその周辺に投下するという、私たちを脅し、パレスチナと連帯する人々を沈黙させて怖がらせ、さらにパレスチナ人を非人間化しようとする必死の試みが続いています」
「挑発ではなく、人道的な行為」
グローバル・スムード船団への妨害と攻撃が続く中、政府が船団への支援を表明する動きもある。
スペインとイタリア、ギリシャは、必要に応じて支援や救助を行うため、船団が航行している場所へと海軍の艦船を派遣することを発表した。
スペインのペドロ・サンチェス首相は25日、ニューヨークの国連総会の外で記者団に対し、「スペイン政府は国際法が遵守され、自国民が安全な状況下で地中海を航行する権利が尊重されることを求める」と述べた。
イタリアのグイド・クロゼット国防相は、軍艦船の派遣について「これは戦争行為でも、挑発行為でもない。人道的な行為であり、国民に対する国家の義務だ」と議会で述べた。
Source: HuffPost




