2025
09.25
09.25
トリドールが「家族食堂制度」を開始へ。「丸亀製麺」など運営、報酬や店長制度も見直す。「心的資本経営」とは
トリドール、「心的資本経営」を始動うどんチェーン「丸亀製麺」などを運営する「トリドールホールディングス(東京都渋谷区)は、9月から「心的資本経営」を始動したと発表した。
心的資本経営とは、「従業員の“心”の幸せ」と「お客の“心”の感動」の両方を重要な資本と捉える経営思想。
従業員の離職率が低下するなど、ポジティブな反応が生まれているという。
丸亀製麺家族食堂制度も開始する
同社によると、2024年6月から心的資本経営の社内浸透を進めてきた結果、24年度の同社従業員の離職率は、23年度比で12.9%低下した。
24年度に集まった客からの「お褒めの言葉」も、23年度と比較して24.5%増加したとしている。
また、心的資本経営を推進するため、報酬制度も抜本的に見直す方針だ。
従業員の「ハピネス」と顧客の「感動」を組み合わせた「ハピカン」の実践レベルに応じて、最大年収2000万円を得られる体系を構築するという。
このほか、従来の店長制度を刷新し、25年11月から「ハピカンキャプテン」を丸亀製麺に導入するほか、「家族食堂制度」も開始する。
同制度は、従業員の家族(15歳以下)が対象で、従業員が所属するブランドの店で、いつでも無償で食事ができるというものだ。
家庭とのつながりを企業として支えることで、従業員一人ひとりの安心感や幸福感の向上につなげることを目指している。
人手不足や人材獲得競争の激化に直面している飲食業界。同社の粟田貴也社長は、「人の力が唯一無二の感動を生む源泉。心的資本経営を通じ、従業員の幸福とお客様の感動が循環する仕組みを育む」とコメントしている。
Source: HuffPost




