09.25
トランプ、バイデンの肖像を「揶揄する写真」に置き換える➡︎「幼稚で卑劣」と批判の声。誕生日カードでやり返す人も
国連総会で演説するトランプ大統領アメリカのドナルド・トランプ大統領が、ホワイトハウスに新たに設置された歴代大統領の肖像展示エリアで、前大統領のジョー・バイデン氏の額縁に肖像ではなく同氏を揶揄する写真を飾った。
ロイター通信は「政党を問わず、歴代大統領に通常示される礼節からの逸脱」だと報じている。
大統領執務室の外で公開された「大統領ウォーク・オブ・フェイム」には、歴代大統領の肖像が金の額縁に収められて展示されている。
だが、バイデン氏の額縁のみ、肖像の代わりに、オートペン(自動署名機)による署名の写真が収められた。
トランプ氏は、バイデン氏が大統領在任中に公文書署名でオートペンを使用してきたことを繰り返し批判してきた。トランプ氏は、バイデン氏の認知能力に疑問を呈し、重要な決定はバイデン氏本人ではなく側近が下していると主張。
一方、バイデン氏や元側近たちはこうした主張を否定している。
オートペンの使用は連邦議会やホワイトハウスでは一般的であり、与野党の歴代大統領も使ってきた。
ロイター通信によると、ホワイトハウスの関係者は、オートペンの写真の掲示はトランプ氏の発案だったと証言しているという。
ホワイトハウスの公式Xアカウントは、執務室外の回廊を歩きながらトランプ氏が展示を眺める様子を投稿。トランプ氏の肖像に挟まれるオートペンの写真も、目(👀)の絵文字を添えて投稿している。
「もう少し敬意と礼儀が必要だ」
バイデン氏を揶揄するトランプ氏の行為に対し、SNSでは「幼稚で卑劣」と批判する声や、「ホワイトハウスでは、すべての元大統領に対して、もう少し敬意と礼儀が必要だ」などと指摘する声が上がっている。
また、あるユーザーは、トランプ氏が性的人身売買の容疑で起訴されたジェフリー・エプスタイン元被告に過去に送ったとされる「誕生日カード」のイラストを、トランプ氏の額縁に当てはめた画像を添えて「修正しました」と報告した。
このカードには女性の体の輪郭が描かれていて、「ドナルド」と「ジェフリー」が対話する形でメッセージがつづられていた。
トランプ氏が、自分と対立してきた人物の象徴をホワイトハウス内から消すために権力を使ったのは、これが初めてではない。
トランプ政権のホワイトハウスは6月、2016年大統領選でトランプ氏の対立候補だったヒラリー・クリントン氏の肖像を撤去し、代わりに赤・白・青のトランプ氏自身の絵を飾った。
さらに8月には、元大統領のバラク・オバマ氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、ジョージ・H・W・ブッシュ氏の肖像をホワイトハウスの玄関ホールから、より目立たない場所へ移動させている。
【画像】バイデン氏を揶揄して額縁に飾られたオートペンの写真
Source: HuffPost



