09.23
トランプの圧力で放送中止⇨わずか5日で再開へ。米番組の裏側でいったい何が?
番組「ジミー・キンメル・ライブ!」で司会を務めるジミー・キンメル氏(右)ディズニーは9月22日、傘下のテレビ局ABCの深夜番組「ジミー・キンメル・ライブ!」を23日から再開すると発表した。同社は17日、司会者を務めるジミー・キンメル氏のチャーリー・カーク氏殺害に関する発言を受けて、同番組を「無期限」で停止すると発表したばかりだった。
ディズニーは、再開の決定はキンメル氏との「慎重な対話」の結果であると述べた。
同社は声明で、「9月17日、我々はこの国にとって感情的な瞬間に、緊迫した状況をさらに悪化させないよう番組の制作を停止する決定を下しました。一部のコメントが時宜を得ておらず、結果として無神経であると感じたからです」と述べ、「ここ数日、我々はジミーと慎重な対話を重ね、その結果、23日に番組を再開するという結論に至りました」と続けた。
ディズニーと同社CEOのボブ・アイガー氏は、トランプ大統領の側近である連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員長に規制による報復を示唆され番組を停止したとして、非難の的となっていた。
22日には、俳優のメリル・ストリープ氏やトム・ハンクス氏を含む400人以上の著名人が署名した書簡が公開され、番組停止を「言論の自由にとって暗黒の瞬間」と批判した。他の一部の著名人は、ディズニーのプラットフォームの購読を解約するよう呼びかけたり、今後同社と仕事をしないと宣言したりした。
一方、複数のABC系列局を所有し、放送内容を管理するメディア企業シンクレアは、ディズニーが停止を解除しても同番組の差し替えを継続すると声明で発表。その時間帯には代わりにニュースを放送する予定だが、番組再開の可能性について「ABCとの協議を続けている」と述べた。
シンクレアは以前、キンメル氏に対して、カーク一家に直接謝罪するよう要求していた。
同じくABC系列局を所有するネクスター社は、今後の方針についてコメントしていない。
キンメル氏は2003年から同番組の司会を務めており、深夜番組の中で2番目の長寿番組となっている。
キンメル氏は番組停止について、いまだ公にはコメントしていない。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
Source: HuffPost




