2025
09.05

米議員「輸入エビを食べれば『エイリアン』になる」「耳が生える」主張が物議を醸す

国際ニュースまとめ

連邦議会議事堂で開かれた共和党の政策昼食会を終えて会場を出るルイジアナ州選出のジョン・ケネディ上院議員(2025年9月3日)連邦議会議事堂で開かれた共和党の政策昼食会を終えて会場を出るルイジアナ州選出のジョン・ケネディ上院議員(2025年9月3日)

アメリカで輸入エビがリコールされたことを受けて、ジョン・ケネディ連邦上院議員(共和党)が「輸入エビを食べれば『エイリアン』のようになる」という驚くような主張を展開し、物議を醸している。

米食品医薬品局(FDA)は8月、インドネシアの企業BMSフーズが加工したエビから、放射性物質「セシウム137」が検出されたと発表した。

検出されたセシウム137の値はFDAの介入指標値を大きく下回っており、同局は「深刻な危険をもたらすことはない」としたものの、長期的な低線量の被ばくによる健康リスクの可能性を減らすため、消費者や小売業者に製品の廃棄を呼びかけた。

この問題について、ケネディ議員は9月3日、上院本会議場に1979年の映画『エイリアン』の画像を持ち込み、「議長、これは外国からアメリカに輸出される冷凍の生エビを食べたらこうなってしまうかもしれない、ということを意味しています」と発言した。

ケネディ議員はエイリアンの画像の前で「エビを食べたら、なぜ『エイリアン』に出てくるエイリアンのようになってしまうのか?それはエビに放射能が含まれているからです」と持論を展開。

「外国のエビは、アメリカの基準に従っていないから食べたら『エイリアン』になってしまうかもしれない。少なくとも、耳がもう一つ生えてくるかもしれない」と言葉を続けた。

「セシウム137が検出されたエビを食べるとエイリアンになる」「耳が生える」というのは、まったく根拠のない非科学的な主張だ。

ケネディ議員の奇妙な発言に対し、SNSでは「アメリカの恥だ」などの声も投稿されている。

トランプ政権では、ケネディ保健福祉長官がmRNAワクチンへの助成金を打ち切るなど、非科学的な考えや政策が問題になっている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

【動画】エイリアンの画像を持ち込み、輸入エビを食べたらこうなると主張するケネディ議員

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Source: HuffPost