08.28
ブラッド・ピットやホアキン・フェニックスら、ガザの映画の製作総指揮に参加。車から助けを求め、イスラエル軍に殺害された少女を描く
(右から)ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラ、ブラッド・ピット、ジョナサン・グレイザー俳優のブラッド・ピットさんやホアキン・フェニックスさんが、ガザを舞台にした映画『The Voice of Hind Rajab』(ヒンド・ラジャブの声)に、製作総指揮として参加・支援する。VarietyやDeadlineなどが報じた。
本作にはこのほか、『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督や『関心領域』のジョナサン・グレイザー監督、俳優でフェニックスさんのパートナーのルーニー・マーラさんなども、製作総指揮として名を連ねている。
映画は、9月3日にヴェネチア国際映画祭で初公開される予定。
車内に取り残され、助けを求めたラジャブさん
Hollywood ReporterとVarietyによると、カウテール・ベン・ハニアさんが脚本と監督を務めた本作は、ガザで2024年、6歳の少女ヒンド・ラジャブさんがイスラエル軍に殺害された事件を再現したもの。
ラジャブさんは、親族と車でガザ市内から避難していたところ、イスラエル軍の砲撃を受けた。
生き残ったラジャブさんは、車内からパレスチナ赤新月社に電話で助けを求めた。だがその12日後、ラジャブさんは親族たちと共に遺体で発見された。NBCなどによると、ラジャブさんを救出するために救急車で向かった救急隊員2人もイスラエル軍に殺害された。
ロンドンを拠点とする研究団体「Forensic Architecture」は、アルジャジーラと共同で行った調査の結果、ラジャブさんが乗っていた車の外装から335個の銃弾痕が見つかったと報告している。
ヒンド・ラジャブさんと親族たちが乗っていた車(2024年2月10日、ガザ市テル・アル=ハワ地区)映画『The Voice of Hind Rajab』には、ラジャブさんと赤新月社のスタッフとの実際の通話記録が収録されているという。
カウテール・ベン・ハニア監督は声明で、「この映画の核心にあるのは、とてもシンプルでありながら、極めて耐え難いことです。子どもが助けを求めて叫んでも、誰も来ない世界を、私は受け入れられない。その痛み、その失敗は、私たち全員のものです」と訴えた。
さらに「私は、フィクション(特に、検証された痛ましい現実の出来事をもとに描かれるもの)こそが、映画の最も強力なツールだと信じています。それはニュース速報の喧騒や、(ネット上での)スクロールによる忘却よりも強い力です」とつづり、こう締め括った。
「映画は記憶を保存できる。映画は忘却に抗える。ヒンド・ラジャブの声が届きますように」
Varietyによると、ヴェネツィア国際映画祭では『The Voice of Hind Rajab』の上映に加え、パレスチナ連帯デモも予定されている。
ヒンド・ラジャブさんの写真を掲げ、ジェノサイドと占領の終結や停戦を求めるデモの参加者(2025年6月15日、タイ・バンコク)Source: HuffPost




