08.21
「カビに水拭き」はNG?カビの除去方法と発生させないための5つのポイント

梅雨から夏は一般的にカビが生えやすい季節。家の中でカビを見つけたとき、みなさんはどうしていますか?
「とりあえず水拭きでいいかな……」と、雑巾やスポンジに水を含ませて、拭き取っていませんか?
「一刻も早くカビを取り去りたい」と思うと、つい手っ取り早い水拭きに頼ってしまいますが、果たしてそれでいいのでしょうか。
カビ対策専門サイト『カビペディア』編集長の穂苅(ほかり)さんに、水拭きの是非と、より良いカビの落とし方、再発防止法をうかがいました。
「カビに水拭き」は正解? それともNG?
「カビは、お風呂場など高温多湿で水分の多い場所を好みます。水拭きすると、カビをきれいに落とせないどころか、逆に水分によってカビに栄養を与え、繁殖を助けてしまう恐れがあるのです。増殖したカビは毒や胞子を発生させ、健康被害のリスクを高めてしまうこともあります。
「畳に発生したカビは、水拭きしてはいけません。乾拭きや叩くこともNGです。そうすることで、畳の中にカビを入り込ませてしまいます。
畳に発生したカビは、特に水拭きNG生えてしまったカビを除去する方法
「軽いカビ汚れ(カビがうっすら生えている)場合は、エタノールスプレーを吹き付けて除菌を行った後、きれいな雑巾を水に浸し、固く絞って表面を拭きあげます。表面が乾いたら、再度エタノールスプレーを吹き付けて仕上げを行ってください。
「ゴム手袋をして、カビ取り剤が肌に触れないようにしましょう。万一肌についた場合は、流水で十分に洗い流してください。マスクとゴーグルを着用し、窓をあけて換気することも大切です。

カビを発生させない環境づくり
カビを除去した後、再び発生させないためには、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。穂苅さんが次の5つのポイントを教えてくれました。
(1)換気をこまめに行う
結露はカビの好環境になります。カビ対策のためには、こまめに換気を行ってください。換気扇は出来る限り回した状態にして、朝夕は窓をあけて空気を入れ替えましょう。
(2)温度・湿度管理を意識する
カビが発生しやすい条件は、湿度60%以上、温度20~30℃です。この条件に該当しないように、除湿機を活用する、過度な部屋干しを避ける、必要以上に部屋の温度を上げない、などの工夫を行いましょう。
(3)定期的に掃除をする
カビが発生するためのもう一つの条件は、栄養源があることです。食べこぼしはもちろんのこと、塵やホコリも栄養源になるので、室内を清潔に保ちましょう。
(4)不用品を処分する
床に物がたくさん直置きしてあると、湿気がたまってカビの原因になります。使わないものは処分して、通気性を良くしましょう。
(5)布団やカーペットを敷きっぱなしにしない
寝具やカーペット類はこまめに上げて床掃除をし、天日干しにして湿気を除去してください。敷きっぱなしにしていると、湿気がたまってカビの原因になります」(穂苅さん)
普段から家の中に湿気がたまらないような環境づくりが大切ですね。万一カビを発見しても、水拭きをしないように気をつけましょう。
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Source: HuffPost

