08.19
里海づくり×障害者雇用。スイスの高級時計メーカーが沖縄で「サンゴ養殖」プロジェクトに参画
より包括的な社会を目指して、企業や自治体などでDEIに関する様々な取り組みが進んでいる。
そうした中で大きなキーワードの1つとなるのが、雇用などを通じた障害者のウェルビーイングの向上だ。
スイスの高級時計メーカー「タグ・ホイヤー」は、地方特化型・沖縄発のスタートアップ「サンクスラボ」と、その子会社「里海珊瑚プロジェクト」による里海珊瑚プロジェクトへの参画を発表。
プロジェクトでは、障害のある人が、スキルを通じて活動に参画しつつ、社会的・経済的に自立できる環境と、自身の能力や個性を発揮できる環境の創出を同時に目指すという。
里海づくり×障害者雇用
サンクスラボは「IT×福祉」をテーマに、デジタル社会で障害者の活躍推進を後押しするサービスを展開しており、2025年4月22日のアースデーに里海珊瑚プロジェクト(株式会社)を設立した。

2025年6月23日に本格始動した本プロジェクトは、海水温上昇の影響などでサンゴの白化現象が深刻化している状況を受けて発足した。海洋環境保全を推進する企業・自治体・漁協などが協働し、海洋生態系の重要な役割を担うサンゴを陸上で育成し、海に還すことで「里海づくり」を行う事業だ。
事業の核となるサンゴの陸上養殖所では、飼育技術を習得した障害のある働き手によって支えられている。「水槽DX」をはじめとしたデジタル技術を最大限に活用しながら環境管理を行い、安定的なサンゴの生育を担っている。
約50台の水槽が稼働する養殖所で約1年をかけて育てられたサンゴの苗は、一定の大きさに成長した段階で沖縄県内の海に植え付けられるという。
タグ・ホイヤー参画の背景
タグ・ホイヤーは、プロジェクトの本格始動及び発表の約1年前(2024年5月)から取り組みに参画しており、障害のある同社社員による1年間のサンゴの陸上養殖(デジタルサイネージや水質管理アプリなどのデジタル技術を活用)を経て、2025年6月にサンゴの植え付けを実際に行った。
今回の発表では、同社がプロジェクトの意義を再確認し、サンクスラボ及び里海珊瑚プロジェクト(株式会社)のパートナーとして、今後も継続的に取り組みを行うことを明らかにした。
また、参画の背景には同社の「タグ・ホイヤー アクアレーサー コレクション」とプロジェクトの親和性がある。

同社は「この取り組みは、海中での冒険のために設計され、その耐久性と正確な計時で知られる『タグ・ホイヤー アクアレーサー コレクション』の精神と調和し、ブランドの価値観を体現しています」「エキシビション等の開催を通じて、タイムピースにインスピレーションを与える生態系を積極的に保護・復元する活動に取り組みを進めてまいります」とコメントしている。
また「先進技術と地域のパートナーシップ、包括的な雇用の組み合わせを通じて、未来の世代が『アクアレーサー』の精神を象徴する水中世界を探索し、魅了され続けることを目指しています」と説明しており、プロジェクトと製品の親和性を強調すると共に、参画の意義を明示した。
Source: HuffPost




