08.18
「最高のグッドルーザー」仙台育英の須江航監督が夏の甲子園に残したもの。今大会の「言葉」で振り返る
仙台育英高校野球部の須江航監督阪神甲子園球場で行われている第107回全国高校野球選手権は8月17日、第1試合で仙台育英(宮城)と沖縄尚学(沖縄)がベスト8をかけて対戦。試合は延長タイブレークの末に5-3で沖縄尚学が勝利した。
「今大会屈指の好ゲーム」「歴史に刻まれた激闘」などと高校野球ファンから賛辞が送られた両校の夏の戦い。須江航監督率いる仙台育英は「最高のグッドルーザー」とSNSで絶賛された。
今大会は、野球部員による暴力行為があったことがSNSで明らかとなり、広陵高校(広島)が大会期間中に出場を辞退するなど問題があったことから、チームマネジメントや指導・監督者の責任に対しても厳しい目が注がれた。
そんな中、2022年に優勝、翌23年に準優勝という成績を残した須江監督の言葉は、今大会でも注目を集めた。
「人生最高の夜ふかしですよ」
17日の試合後、メディアの取材に応じた須江監督。2024年大会から導入された試合を午前と夕方に分けて行う「2部制」での実施について語った。
須江監督は「(試合が)夜遅いと批判の声があることは百も承知なんですけど、そんな軽いこと言うなと怒られちゃうかもしれないですけど」と前置きした上で、「人生最高の夜ふかしですよ。夏休みに友達と夜ふかししたんだっていう最高の思い出じゃないですか。だから僕は肯定的に考えています」とコメントしたという。
実際、大会4日目の第4試合、綾羽(滋賀)が高知中央(高知)の試合は、延長10回タイブレークの末に綾羽が6-4で勝利した。この試合の終了時刻は、夏の甲子園の大会史上最も遅い午後10時46分だった。
SNSでは「まだ高校野球やってる」「選手たちがかわいそう」「プロ野球より長い」などという批判や意見もあった。
「立ち入ることができなかった」
17日の試合、仙台育英のエース吉川陽大投手は150球以上を投げ込む熱闘だった。延長11回2死3塁、この試合で最後に打席に入ったのも吉川投手だった。
打席に立っている時から目に涙を溜めていた。相手の守備の好補でアウトになって試合終了となった直後、1塁ベース上で立ち上がれなくなる姿は高校野球ファンの目に焼きついた。
勝利したのは◤沖縄尚学◢!
先発・末吉が169球の完投
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— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 17, 2025
仙台育英には吉川投手以外にもエース級の投手がいたが、須江監督は吉川投手に試合を最後まで託した。
試合後、その理由について、「見ていたお客さんもそうだと思うが、マウンドは吉川くんと相手投手の末吉くんの空間になっていたので、そこには立ち入ることができないと思いました。点数では形容できないようなナイスピッチングでした」と称えながら振り返った。
須江監督は「力を出せたことも出せなかったことも含めてありのままの仙台育英だったと思います。この試合はチームにとって良い財産になったし、時計の針が動き出したと思う。ほんの数センチのミスが許されないのが甲子園だと思い出させてくれた。相手チームのおかげです」と対戦相手への敬意を忘れなかった。
2022年夏、「青春って、密なので」という名言を残して以来、一つ一つの言葉が注目を集める須江監督。来年2026年春の選抜大会出場を目指し、新チームが始動する。
Source: HuffPost



