2025
08.11

「ガザを忘れないで…」イスラエル軍に殺されたアルジャジーラ記者、世界に伝えた最後のメッセージ

国際ニュースまとめ

2024年8月1日にガザ市でAFPのインタビューに応じるアルジャジーラのアナス・アル=シャリフ記者2024年8月1日にガザ市でAFPのインタビューに応じるアルジャジーラのアナス・アル=シャリフ記者

中東の放送局アルジャジーラは8月10日、イスラエル軍による攻撃で、同局のアナス・アル=シャリフ記者ら5人が殺害されたと発表した。

アルジャジーラは、イスラエル軍がガザ市のアル=シファ病院正門の外に設置された報道用のテントを攻撃し、アル=シャリフ氏ら合計7人が死亡したと報じている。

AP通信によると、イスラエル軍は「アル=シャリフ氏は記者を装ってハマスの活動をしていた」と主張していた。しかし、アル=シャリフ氏はハマスとの政治的な関与を全面的に否定していた。

CPJ(ジャーナリスト保護委員会)は7月、ガザの飢餓などを伝えるアル=シャリフ氏がイスラエル軍による「中傷キャンペーン」の標的にされており、殺害される恐れがあるという懸念を表明していた。

アル=シャリフ氏の遺族は8月10日、本人が生前に残していたとするメッセージを、Xで公開した。アル=シャリフ氏は、自分が殺された場合はこのメッセージを発表するよう遺族に託していたという。

アル=シャリフ氏の最後のメッセージ

投稿には「これは私の遺言であり、最後のメッセージです。もしこの言葉があなたに届いているなら、イスラエルは私を殺し、私の声を封じることに成功したということです」という文章とアナス・アル=シャリフの名前、2025年4月6日の日付が書かれている。

アル=シャリフ氏はメッセージの中で「家族や愛する人とともに、占領下の故郷アル=マジダルに帰ることができる日まで生きているのが望みだった」と書いている。

また、報道の使命について「私はあらゆる細部にわたる痛みを耐え抜き、何度も苦しみと喪失を経験しました。それでも、真実をありのまま、歪めることも偽ることもなく伝えることを、一度たりともためらったことはなかった」としている。

その上で、自身が死んだ後について「私はあなたにパレスチナを託します」とつづっている。

「ムスリムの世界にとっての王冠の宝石であり、世界中のすべての自由な人の鼓動。私はその民を、あなたに託します。夢を見ることも、安全と平和の中で生きることも許されず、不当な扱いを受けた無実の子どもたちを。子どもたちの清らかな体は、何千トンものイスラエルの爆弾やミサイルによって押し潰され、引き裂かれ、その遺体は壁に散らばりました」

「どうか鎖に沈黙させられることなく、国境に阻まれないでください。土地と民の解放への架け橋となってください。奪われた故郷に尊厳と自由の太陽が昇るその日まで」

「私は信念を貫いたまま死にます。アッラーの御前でその定めに満足し、主と会えることを確信し、アッラーとともにあるものはより良く、永遠であると信じます」

アル=シャリフ氏はメッセージの最後で「ガザを忘れないでください…。許しと受け入れを願うあなたの真摯な祈りの中で、私のことも忘れないでください」と訴えている。

アル=シャリフ氏はガザの人々がイスラエル軍の攻撃で負傷したり、飢餓に苦しんだりする様子を動画などで伝えていた。

生前最後に投稿した映像には、暗闇の中で激しいミサイルの爆撃音が鳴り響き、空がオレンジ色の閃光に照らされる様子が映っていた。

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Source: HuffPost