08.11
「トイレの逆流」に気をつけて!事前に取れる対策とは。豪雨の際、知っておいてほしいこと
熊本県で猛烈な雨が降り続き、線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となっています。8月11日午前10時現在も、気象庁は同県上天草市、玉名市、長洲町、八代市、宇城市、氷川町、天草市に大雨特別警報を発表していて、最大級の警戒が必要な状況になっています。
家のなかの浸水被害を少しでも軽減するため、どんな備えをする必要があるでしょうか。事前に対策できることをまとめました。
逆流防止には「簡易水のう」が有効
豪雨や浸水時には下水が逆流し、1階のトイレや風呂場、洗濯機の排水口などから水が噴き出ることがあります。
下水道の水位が急上昇することが原因で、2階でも逆流することも。対策には、ビニール袋に水を入れた「簡易水のう」が有効です。
トイレ(便器内)や排水口などに置くだけで、逆流を防ぐことができます。
トイレに設置した簡易水のう簡易水のうの作り方
1・40リットルなど大きめのビニール袋を2枚ほど重ねる
2・水を半分程度(20リットル)入れる
3・空気を抜き、口を固く閉める
また、浴槽の水を貯めておくと、逆流の防止やもしもの時のための生活用水として役立ちます。
※小さな子どもがいるご家庭は溺れるおそれがあり危険です。浴槽への転落・溺水対策をしっかり行うか、他の手段で水を確保する方法を考えましょう。
簡易水のうの作り方は?身近なもので「止水板」をつくれる?
玄関からの浸水を防ぐためには、土のうがなくても、「簡易水のう」やプランターやポリタンク、レジャーシートなどで代用可能です。
玄関などの前に隙間なく詰めると、浸水を軽減できます。ダンボール箱に入れると強度が増します。
また、浸水時には床下収納のふたが開いて水が室内に入ることがあるため、重いものや水のうなどでふたを塞ぐ必要があります。
大切なものは「高いところ」へ
大事な家財などを高いところに避難させておくことも大切です。書類や貴重品、高価な家電製品、アルバムなどのほか、数日分の衣類や防災グッズも高いところに移動させておくと良いでしょう。
また、畳は浸水するととても重くなるため、可能であれば食卓の上にあげるなど、浸水を避けられるところに移しておくと安心です。
車も、可能であれば事前に立体駐車場や高台など、安全なところに移動させましょう。事前の避難が難しかった場合は段差に乗り上げさせるなど、エンジン部分だけでも上げておくことで浸水による故障のリスクを減らすことができます。
なお、水害時に車で避難をすることは危険なのでやめましょう。
Source: HuffPost




