2025
08.09

元スーパーマン俳優が米移民捜査局に加入。「スーパーマンはきっと失望する」と批判の声

国際ニュースまとめ

ディーン・ケインさん=2021年3月24日ディーン・ケインさん=2021年3月24日

1990年代のテレビシリーズ『LOUIS&CLARK/新スーパーマン』でスーパーマン役を演じたことで知られる俳優ディーン・ケインさんが、米国移民・関税執行局(ICE)に加入したと発表し、ソーシャルメディアでは批判の声が上がっている。

ケインさんは8月5日、ICEの勧誘動画をXに投稿。「全てのアメリカ人の安全を守るためには、ただ語るだけでなく、ICEの隊員に協力することが重要だと感じた」と加入理由を説明し、「あなたがICEに参加できる機会だ。多くの素晴らしい福利厚生や給与を得られる」と加入を呼びかけた。

しかし、ICEの加入には年齢制限(役職によって21歳以上で37歳または40歳以下)があることをSNSユーザーらがすぐに指摘。しかし、59歳のケインさんは「きっとそのルールは変えられる…」と答えた。

するとその翌日、国土安全保障省は在留資格をもたない移民の国外退去を強化するため、ICEの募集における上限年齢を撤廃すると発表した。

ケインさんは6日、米FOXニュースの番組に出演し「ICEの担当者と話をして、できるだけ早く捜査官としての宣誓を行う」と語った。

移民の摘発が強まる中、ケインさんは「これは国民が望んだことであり、私も望んだことだ」と述べ、「トランプ氏の公約を実現する手助けをする」と続けた。

トランプ氏がホワイトハウスに復帰して以来、ICEは物議を醸している。多くの非暴力的な移民、永住権保持者、ビザ保持者、さらには米国市民までもが、劣悪な環境と報じられる収容施設に収監されているためだ。

ケインさんは、俳優のジョン・ヴォイトさんやメル・ギブソンさんらと共に、トランプのMAGA(Make America Great Again)運動に同調しているハリウッド俳優の1人。

ケインさんは、最近公開されたジェームズ・ガン監督の映画『スーパーマン』を「Woke(社会問題に対する意識が高いことを意味する)」だと批判したが、この映画は批評家や観客から高評価を受けている。

ディーン・ジョージ・タナカの名前で生まれたケインさんは最近、父方が日本にルーツがあることについてVarietyのインタビューで語り、第二次世界大戦中に日系アメリカ人強制収容所に収容されていた家族メンバーもいたと明かした。

「私の家族はアイダホ州のミニドカ強制収容所に収容された。それは恐ろしい不正義だったが、私は補償を受けるべきだとは思わない」と記事で語っている。

SNSでは、ケインさんのICE加入を批判する声が多く上がっている。

ケインさんが演じた「スーパーマン」は「真実と正義、そしてアメリカ的なやり方」のために戦うヒーローだから、そんなことはしないはずだという指摘だ。

別の惑星で生まれ、赤ちゃんのときにアメリカに降り立った、客観的に見れば移民そのものである「スーパーマン」が、移民の拘束を任務とする機関に加わったことの皮肉を指摘する人もいる。

「スーパーマンはあなたに失望するだろう」とあるユーザーが投稿すると、ケインさんは「それは絶対ない」と返信した。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

【動画】元スーパーマンのICE勧誘動画がこれだ

…クリックして全文を読む

Source: HuffPost