08.01
米「ダンキンドーナツ」の広告が、一部の人たちから「ヨーロッパ中心主義」を強調しているとSNSで炎上。どんな広告だった?
ダンキンドーナツのコーヒーとドーナツアメリカのドーナツチェーン「ダンキンドーナツ」の広告が、一部の人たちから「ヨーロッパ中心主義」を強調しているとSNSで批判を浴びている。
人気俳優シドニー・スウィーニーさんを起用した米アパレルブランド「アメリカン・イーグル」の広告が「優生学を肯定している」と数日前に批判を浴びたばかりで、「なぜまた?」と注目が集まっている。
一体どんな広告なのか?
ダンキンドーナツがSNSで公開した広告動画には、Amazon Primeの人気ドラマ「私たちの青い夏」で知られる俳優ギャビン・カサレーニョさんが出演。夏の新作ドリンク「ゴールデンアワー・レフレッシャー」を宣伝している。
「『夏の王様』になりたいと言ったことはない。ただ、自然にそうなったんだ」
暖かな日差しのもとプールサイドでくつろぐカサレーニョさんは、カメラに語りかける。
「この小麦色の肌?遺伝だよ」
「パーソナルカラー診断をしたんだけど、僕に合うのは『ゴールデンサマー』だって」
そしてサマーベッドでドリンクを楽しんだ。
この広告の何が問題になっているのか──。
そもそも、なぜ新作ドリンクの広告で遺伝やパーソナルカラー診断の話をするのか、と混乱する人も多い中、批判が向けられたのは肌の色と「遺伝」への言及。「ヨーロッパ中心的」な美の基準や優生学を比喩的に示唆していると物議を醸している。
ダンキンドーナツの広告に出演している俳優ギャビン・カサレーニョさん=2025年7月16日、アメリカ・ニューヨーク数日前に話題になったばかりの「アメリカン・イーグル」の広告では、同じ発音をするGenes(遺伝子)とJeans(ジーンズ)のダブルミーニングが問題に。
出演した人気俳優のシドニー・スウィーニーさんが「遺伝子(Genes)は親から子へと受け継がれ、多くの場合、髪の色や性格、目の色などの特徴をも決定します」と語り、キャッチコピーには「SYDNEY SWEENEY HAS GREAT JEANS(シドニー・スウィーニーのジーンズは素晴らしい)」という文言が使われ、「優生学を肯定している」など物議を醸した。
立て続けに発表された「白人至上主義」的な広告に、「広告は何で急に『遺伝子』や『遺伝』に夢中になり始めたの?」「もうダンキン行かない」「白人の出演者が自分の遺伝子がどれだけ優れてるかを語る広告はもう作らない方がいいと思う」などの批判が相次いだ。
一方、保守派からは「Wokeの時代は終わった」「アメリカが戻ってきた」など、広告を支持し、リベラル派を嘲笑うような声も上がっている(※Wokeとは「社会問題に対する意識が高い」ことを意味するが、右派は嘲笑的かつ批判的にこの言葉を用いることがある)。
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Source: HuffPost




