07.28
映画「市民ケーン」の幻の小道具「バラのつぼみ」の木製そり、映画記念品として史上2番目の高額落札
オーソン・ウェルズ監督による1941年の名作映画『市民ケーン』で物語の鍵を握る「バラのつぼみ」の木製のそりが、7月18日、米・テキサスで開催されたオークションで1475万ドル(約22億円)で落札された。ABC Newsによると、これは映画の小道具としては史上2番目の高額での取引となる。
この「バラのつぼみ」のそりは、映画史において最も有名な小道具のひとつとされており、当時は廃棄寸前だったところを、1984年に映画『グレムリン』で知られるジョー・ダンテ監督が撮影中に発見し、譲り受けた。The Guardianによると、ダンテ監督はその後、このそりを『グレムリン2 新・種・誕・生』など4本の作品にイースターエッグ的に登場させるなど、映画ファンへのオマージュとして活用した。
このそりはパイン材で製作され、塗装や使用感も当時のまま残されており、科学的な検証によって年代や映画撮影での使用が確認されている。BBCによると、過去には1982年にスティーブン・スピルバーグ監督がほかのそりを6万500ドルで購入し、後にアカデミー映画博物館へ寄贈したという。
そりに刻まれた「バラのつぼみ」は、主人公チャールズ・フォスター・ケーンの人生の謎と喪失した無垢を象徴する、物語の中核をなすキーワードである。そのため、映画ファンやコレクターにとって極めて特別な価値を持つ小道具とされてきた。
今回の落札に際し、出品元のヘリテージ・オークションズ副社長ジョー・マデレーナ氏は「『オズの魔法使い』のルビーの靴と並び、このそりはハリウッド史における最も象徴的なオブジェクトのひとつです」と語った。2024年には『オズの魔法使』に登場したドロシーのルビーの靴が3250万ドル(約50億円)で落札されており、今回のそりの落札はそれに次ぐ記録である。
落札者の情報は公開されていないが、ダンテ監督はオークションに際し次のように語っている。「この映画史の一部を守ってこられたことは光栄でした。『バラのつぼみ』のそりが新たな持ち主に渡り、そして歴史をつくったことは、夢のようで感慨深い出来事です。それは物語の力の永続性を証明するものです」。
今回のオークションではこの他にも、セシル・B・デミル監督の『十戒』の石板の小道具や、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のムチ、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』のXウィング(レッド5)など、数々の映画史的アイテムが出品された。
Source: HuffPost




