07.25
スズメバチ、刺してくる“前兆”とは?手当てはどうする?23年は21人が死亡
ハチ「スズメバチに刺される人が今の時期から増えている」という関西テレビの報道が話題になっている。
スズメバチ類は日本最大のハチで、巣を守る本能が強く、興奮すると集団で人を攻撃する。
どのような状況で攻撃してくるのか。万が一刺された時の手当ての方法とは何か。
23年は21人が死亡
林野庁によると、刺すハチの中で怖いのは、スズメバチとアシナガバチ。特にスズメバチは刺された場合、危険な状態に陥ることもあるという。
実際、ハチ刺されによる死者は発生しており、2017年は13人、18年は12人、19年は11人、20年は13人、21年は15人、22年は20人、23年は21人だった。
蜂は突然、無差別に人を刺してくるわけではないが、スズメバチの場合は攻撃までに次の4段階があるという。
①巣への接近に対する警戒
②巣への接近に対する威嚇
③巣への間接的刺激に対する攻撃
④巣への直接的刺激に対する攻撃
詳述すると、巣の近くにいるスズメバチは近づいた人や動物を注視し、巣を離れているスズメバチは人や動物の周囲を飛び回る(警戒)。
威嚇の状態に入ると、人や動物に接近して警戒し、高い羽音を発して上下左右にまとわりつく(威嚇)。
このような威嚇を無視したり、巣に震動を与えたりした場合、巣内からも多くのスズメバチが飛び出してきて大騒ぎになり、相手に真っ直ぐ飛びかかって毒針を刺す(攻撃)。
また、巣を刺激したり、巣を壊したりした場合は、巣内から多くのスズメバチが一斉に飛び出してきて威嚇なしに相手に飛びかかり、すぐに刺す(攻撃)。
症状は?対処法は?
ハチ刺されの症状としては、刺されたところを中心に症状が出る「局所症状」と、体中に症状が出る「全身症状」がある。
全身症状では、息をすることが苦しくなったり、物を飲み込めなくなったりするほか、声がかすれて全身の力が抜け、意識が遠のくなど、一刻を争って緊急措置をとらなければならない場合もある。
ハチに刺されないためには、巣に近づかない、巣に振動を与えないことが大切で、ハチの防虫スプレーを持ち歩くことも対策の一つとなる。
大阪府医師会のウェブサイトによると、万が一ハチに刺された場合は、刺された傷口を流水でよく洗い流し、ハチの針が残っている場合はそっと抜く。
また、口で吸うなどして傷口から毒をしぼり出し(吸った毒は必ず吐き出す)、抗ヒスタミン軟膏などを塗って冷やす。
息苦しさや口の乾き、冷や汗、めまい、血圧低下、しびれ、嘔吐、じんましんなどのショック症状が現れた場合は、すぐに救急病院で医師の診察を受ける必要がある。
Source: HuffPost




