11.06
【韓国通商大使】「日本は韓国のTPP加盟を迎え入れよ」「他国は韓国加盟を諸手を挙げて望む」
ソウル経済新聞は先月、ユ・ミョンフィ韓国通商大使のインタビュー記事を掲載した。
同紙は、韓国政府がCPTPP加盟について迷っていたが、中国と台湾の加盟申請によって「足取りが早くなった」としつつ、「CPTPPを導いてきた日本が韓国の加盟を気に入らず、加盟が容易ではないだろうという懸念が大きい」と指摘した。
それに対してユ大使は、同紙に対し「協定加盟にあまり拘る必要はない」とし、「私たちの戦略的価値を前進させ、堂々と交渉に取り組むべきだ。日本もCPTPPをより活気に満ちた協定にしたいならば、私たちを迎えなければならない」と言明した。
韓国の戦略的価値を問う同紙の質問には、「韓国はアジア太平洋地域内の貿易強国であり、半導体のような核心品目の製造技術と設備を同時に持つ国家」であるとし、「グローバルサプライチェーンが分裂するなか、安定的な供給基地を近く置きたい加盟国の需要が大きくなっているだけに、これをテコにしなければならない」と強調している。
ユ大使は続けて、CPTPPは防疫開放水準が高いことから、「CPTPP加盟のために韓国は日本産製品に対する一部関税を下げなければならない」とし、「韓国は過去10年間、日本との貿易で毎年200億ドル前後の貿易赤字を出してきたが、自動車などに賦課する商品関税率がさらに低くなると貿易赤字規模はさらに高まる」との予想を示した。
続けて、ユ大使は「CPTPPに加盟すれば韓国としては素材・部品・装備部門や農産物市場の開放圧力が大きくなるだろう」としつつ、「交渉過程で私たちの価値を前面に出せば、開放圧力を調節できる」と説明した。
ソウル経済新聞は、「ユ大使は日本を除く他の加盟国が《諸手を挙げて韓国の加盟を望む状況》であり、これを日本が引き続き無視することは容易ではないと見通した」と伝えている。
同紙は、ユ大使がRCEPの会場で世耕経産大臣(当時)に対し、日本の輸出規制を批判し「両国間の信頼が一度崩れれば、その物品を(金額的に)上回っても第三国から持って来る」とし「相互にマイナスになることを止め、政治論理から抜け出して未来志向的な貿易関係を作らなければならない」と述べたことを伝えている。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「通商は単純に貿易だけでなく安保と密接に関わるので、現実を直視することは大事…」
「韓国は貿易で食べる国なのでCPTPP加盟は当然大事」
「2019年の日本の輸出規制が韓国に対する感情による貿易制裁だと考えるのは純粋で正直者すぎる…日米韓の半導体三角構造から韓国が抜けて台湾が入ろうとしている見ないと…」
「…韓国にダメージを与えても与えなくても、自国の輸出品業界にむしろダメージを与えたことに日本は学ぶべき」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
コリア・エコノミクス 2021年11月5日
https://korea-economics.jp/posts/21110505/
Source:脱亜論
【韓国通商大使】「日本は韓国のTPP加盟を迎え入れよ」「他国は韓国加盟を諸手を挙げて望む」