07.19
トランプ、性的人身売買容疑者への「バースデーカード」報道をめぐりWSJ記者らを提訴
ホワイトハウスで開かれたイベントで話すトランプ大統領(2025年7月18日)【あわせて読みたい】トランプ、支持者を「腰抜けども」と批判。性的人身売買の文書をめぐり苛立ち「彼らの支持などいらない!」
アメリカのトランプ大統領は7月18日、2003年に同氏がジェフリー・エプスタイン元被告にバースデーカードを送ったと報じたウォールストリートジャーナルの記者と、同紙オーナーのルパート・マードック氏を名誉毀損で提訴した。
トランプ氏は訴状で、記事を執筆したカディージャ・サフダル記者とジョー・パラッツォロ記者を「悪意に満ち、意図的で卑劣」と批判。
記事により「甚大な経済的、名誉的な損害」を被ったとして、少なくとも100億ドルの損害賠償を求めている。
バースデーカード報道
ウォールストリートジャーナルは17日に掲載した記事で、性的人身売買の容疑で起訴され勾留中だった2019年に死去したジェフリー・エプスタイン元被告に、トランプ氏がバースデーカードを送っていたとする記事を掲載した。
記事によると、バースデーカードには裸の女性の輪郭のイラストと「誕生日おめでとう——これからも毎日が素晴らしい秘密とともにありますように」という謎めいたメッセージが書かれていた。
トランプ氏は17日、同紙が報じたのは「偽の手紙だ」とトゥルースソーシャルで主張して、提訴する意向を示していた。
「これは私の言葉ではないし、話し方も違う。私は絵なんて描かない。ルパート・マードックに、これは詐欺だ、こんなフェイクニュースを載せるべきじゃないと伝えたが、彼は掲載した。だからあいつとあの三流新聞を訴える」
SNSでも批判
トランプ氏は訴状で、「ウォールストリートジャーナルの記事には、手紙や問題とされたイラストが掲載されていない。自身が書いたことや署名したことを示す証拠もなく、手紙の入手経路についても説明がない」と指摘している。
さらに「それらが欠如している理由は、本物の手紙もイラストも実在しないから」だと主張。
「大統領の人格と誠実さをおとしめ、偽った形で書くためにこの話を捏造した」と述べている。
トランプ氏は、訴訟についての長文コメントをトゥルースソーシャルにも投稿しており、「この裁判は、あなたがたのお気に入りの大統領である私のためだけでなく、フェイクニュースメディアによる横暴な不正行為をこれ以上容認しないすべてのアメリカ国民のためのものでもある」と述べている。
エプスタイン文書をめぐり支持者からも批判
トランプ氏は「私は絵なんて描かない」と述べているものの、同氏はこれまでに数々のスケッチをしていることで知られる。
【画像】トランプ氏が過去に描いたスケッチ。オークションで高額で取引されたこともある
トランプ氏はこの数週間、エプスタイン元被告に関する文書を公表しないことで支持者からも批判されている。
トランプ氏は大統領選挙中、エプスタイン文書を公開することを公約に掲げていた。しかし司法省は7月7日、エプスタイン元被告が顧客リストなどの文書を保持していた証拠は存在しないと発表した。
この発表の後、共和党議員からも不満が上がり、公表するよう求める声が続いている。
言論の自由を擁護する団体「PENアメリカ」は、トランプ氏の訴訟は報道の自由に深刻な影響を及ぼす、と警告している。
同団体で報道・偽情報対策プログラムのマネージャーを務めるティム・リチャードソン氏は「トランプ大統領のウォールストリートジャーナルの訴訟は、単なる一時的な癇癪ではなく、報道の自由を弱体化させ、自身に批判的なジャーナリズムを抑圧するという、何年も続くキャンペーンの一環です」と声明で述べた。
「こうした行為は、権力に対する説明責任を果たす報道を萎縮させるためのものであり、独立系メディアを弱体化させ、忠誠を強要し、権力に立ち向かう者に報復するという、よく知られた手段の繰り返しです」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: HuffPost




