07.11
いまやグローバルアイコン!タイ・カオキアオ動物園のコビトカバ「ムーデン」が1歳の誕生日を迎え、世界が祝福
【あわせて読む】「海で鹿を助けるなんて聞いたことない」荒波とサメをかいくぐった米フロリダビーチの救出劇
2025年7月10日、タイ・チョンブリー県のカオキアオ動物園で、世界的な人気を誇るコビトカバ「ムーデン」が1歳の誕生日を迎えた。SNSで一躍有名となった彼女の誕生日には、世界中からファンが詰めかけた。
誕生日当日はフルーツや野菜で作られたバースデーケーキが贈られ、母ジョナと一緒に美味しそうに完食。ムーデンは、池で水浴びをしたり、飼育員の膝を甘噛みしたりと、いつも通りの自由気ままな姿で来場者を癒やしていた。
会場では「ハッピーバースデー」の歌声が響き、来場者はスマートフォンやカメラで彼女の姿を撮影。ニューヨークやマレーシア、テキサスなど海外からのファンも駆けつけた。
ムーデンとは?
ムーデンは2024年7月10日、母親ジョナと父親トニーのもとに生まれたメスのコビトカバ。「ムーデン」という名前はタイ語で「豚肉のつみれ」を意味し、SNSの投票で選ばれた。きょうだいには「ムートゥーン(豚煮込み)」「ムーワーン(豚の甘煮)」など、同じく“豚肉系”の名前が付けられている。
その愛くるしい表情や、気まぐれな“かんしゃく”動画がSNSで拡散され、誕生から数カ月で世界的なバイラルスターへ。
動物園にもたらした経済効果と意識の変化
CBS Newsによると、ムーデンの登場により、動物園の来園者数は平日2000人、週末5000人以上になる。誕生日当日はその倍以上の来園客が詰めかけた。
また、園では誕生日に合わせてオンラインオークションを開催。ムーデンの写真や足跡、エサ容器が出品され、すべての動物たちの飼育費に充てられる。なかでも、ケーキのスポンサー権は10万バーツ(約45万円)で落札された。
Newsweekによると、動物園ではすでにムーデン関連のグッズ販売や商標登録を進めており、売上の一部は動物福祉に充てられる。限定トイや多言語対応のポップソングなども発表されており、彼女はもはや「動物」ではなく、グローバルアイコンとしての道を歩み始めている。
コビトカバという種の危機
ムーデンが属するコビトカバは、西アフリカ原産の絶滅危惧種。現在、野生ではコートジボワール、ギニア、リベリア、シエラレオネの4か国に2000〜3000頭しか生息していない。密猟や森林伐採などにより個体数は減少しており、カオキアオ動物園でも繁殖プログラムが進められている。
Source: HuffPost




