2025
07.07

「私は選挙権をくださいとは言っていません」サヘル・ローズさん、『サンモニ』での発言の意図を説明

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俳優で難民支援の活動にも取り組むイラン出身のサヘル・ローズさんが7月7日、Xを更新。前日6日に放送されたTBS系『サンデーモーニング』に出演した際の発言について、意図を説明したものとみられる。

番組では、サヘルさんが、外国人をめぐる政策が20日に投開票が行われる参議院議員選挙をめぐる議論の対象となっていることについて自身の考えを述べていた。

私は『選挙権をください』とは言っていません

サヘルさんはXで、「わたしの日本語がうまくなく、ちゃんと伝わらず不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。ただ、正しく思いを伝えたくて書かせていただきます」とした上で、自身の番組での発言の真意を次のように綴った。

 「私は『選挙権をください』とは言っていません。ただ、まっとうに働き、納税し、地域の一員として生きている外国籍の人々が、政治的な言説の中でひとくくりに語られ、『まるで全員が悪者のように扱われている』ことに、悲しみと不安を覚えました。もちろん、ルールを守らない人もいます。でも、すべての外国人がそうであるかのように語られるのは、あまりにも乱暴です。私が伝えたかったのは、攻撃や排除ではなく、『共に生きている人がいることを、少しでも想像してもらいたい』という願いでした。私は8歳で日本に来て以来、この国に育てていただき、たくさんの温かいご縁に支えられて生きてきました。日本には、感謝してもしきれない気持ちがあります。だからこそ、この社会をより良くしていきたいと願っています。傷ついた人たちが沈黙しないでいられるように。見えないところで頑張っている誰かの声が、かき消されないように。これからも、対話を信じて伝えていきたいと思います」

【画像】サヘルさんが番組での発言の意図を説明した投稿

サヘルさんは6日の番組で、「それぞれの政策とか皆さん(各政党)の案を見ていて、今必要なものではあるとは思うんですよ、減税とか給付金というのは。だけどもっと、先を見据えたシーンというのは、生活していく中で、物価高もそうですし、光熱費もそう、家賃もそうで、日々の積み重ねの中のしわ寄せが一般市民に来てしまっている。その先を考えた時に、どうやって賃金を引き上げてくれて、子育てだったり介護ができるか先を見据えたことも考えて欲しい」とコメント。

さらに続けて、「『悲しいな』と思うのは、今、それぞれの党が戦ってはいるとは思うんですけども、そこの議題の中に外国籍の方への発言だったりとか、移民問題というのもあると思うんですけど、でもそれって、私たち外国人は選挙権を持ってないので、そのことに対して(票を)投じたかったりとか…決して外国の人がすごく優遇されているわけでも、日本の方だって今、優遇されているわけではない中で、自分たちに選挙権がない、発言できる権利がない人たちを、そこで(話題に)あげて攻撃するのは違うんじゃないかなというのは、すごく心苦しく、今見ています」と自らの考えを語っていた。

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Source: HuffPost