06.27
トランプに「100%共産主義の狂人」と攻撃されたマムダニNY市長選候補、大統領に反撃コメント
(左から)トランプ大統領、ゾーラン・マムダニNY州議会議員アメリカ・ニューヨーク市長選挙の民主党予備選挙で勝利したゾーラン・マムダニ州議会議員が、トランプ大統領の批判に対する考えを語った。
自らを民主社会主義者と称し、イスラム教徒であるマムダニ氏は、6月24日に行われた民主党の予備選挙で本命と見られていたクオモ前州知事を抑えて勝利した。
予想を覆す勝利の後、トランプ大統領はマムダニ氏を「100%共産主義の狂人」と呼んだ。
この発言について、マムダニ氏はABCのインタビューで「トランプ大統領の私に関する発言は、今回が初めてではありません。私は彼に、すべてのニューヨーカーと同じように、この街をすべての人に手の届く場所にするための私の政策を知ってほしいと思います」と述べた。
その上で、マムダニ氏はトランプ氏が大統領選挙で掲げた「物価を下げる」という公約を果たせていないと指摘。「これは私が彼と喜んで協力したいテーマになりうるだろう」と述べて、トランプ氏は自らの政策を振り返るべきだという考えを示した。
さらに、マムダニ氏はトランプ氏の移民強制送還について批判。
「もし政敵を迫害し続けたり、ニューヨーク市民を拘束して行方不明にさせたりするのであれば、それが滞在書類の有無や性的指向、政治的信条に基づくものであろうと、私は何度でも彼と戦います」と語り、大統領と対立する覚悟があることも明確にした。
ニューヨークで住宅価格や物価が高騰する中、マムダニ氏は「手頃な価格」の実現を政策課題の柱に掲げ、草の根運動による選挙戦で予備選に勝利した。
具体的な対策として、市が運営するスーパーマーケットチェーンの立ち上げなどを提案している。
ニューヨークで開かれた予備選勝利パーティーで、妻のラマ・ドゥワジ氏(右)ら家族とともにステージに登場したゾーラン・マムダニ氏 (2025年6月25日)人種差別的な攻撃
予備選での勝利の後、トランプ大統領や共和党議員らによるマムダニ氏への人種差別的な攻撃は、止まるところを知らない。
トランプ氏はマムダニ氏が勝利宣言をした後、民主党は「一線を越えた」とトゥルース・ソーシャルに投稿した。
「ゾーラン・マムダニ、100%共産主義の狂人が民主党予備選に勝ち、市長になろうとしている。過激な左派はこれまでもいたが、今回はさすがにどうかしている。見た目は最悪で声は耳障り、頭もあまりよくない」
陰謀論者として知られる極右活動家のローラ・ルーマー氏は「ニューヨークでまた9.11が起きる」と主張。共和党のエリーゼ・ステファニク下院議員は「イスラム過激派」と呼んだ。
同じく共和党のアンディ・オグルス下院議員は26日、ウガンダ生まれでアメリカに帰化したマムダニ氏に対し、同氏が過去に発表したラップの歌詞を根拠に、「帰化を取り消すべきだ」とXに投稿した。
11月に行われるニューヨーク市長選挙で当選すれば、マムダニ氏はニューヨーク市初のイスラム教徒の市長となる。
民主党予備選挙でマムダニ氏に敗れたクオモ氏は敗北を認めたものの、民主党、共和党以外の党から立候補する可能性を残している。
Source: HuffPost




