2025
06.27

座間9人殺害事件の白石隆浩死刑囚に死刑執行。どんな事件だったのか

国際ニュースまとめ

東京拘置所(2023年12月28日撮影)東京拘置所(2023年12月28日撮影)

神奈川県座間市で9人を殺害した罪などに問われた白石隆浩死刑囚の死刑が6月27日午前、東京拘置所で執行された。

死刑執行は、2022年7月の秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大死刑囚に行われて以来、約3年ぶりになる。

どんな事件だったのか

白石死刑囚は2017年8〜10月に、SNSに希死念慮を投稿した人たちに「一緒に死にませんか」などと呼びかけた上で自宅アパートに誘い、首を絞めるなどして殺害したほか、現金を奪い、遺体を切断して遺棄した罪などに問われていた。

被害者は当時15~26歳の女性8人と男性1人の合計9人で、白川死刑囚は女性被害者を殺害する前に性的暴行を加えた。

逮捕につながったのは、行方がわからなくなった被害者女性の1人の兄が、警察に捜索願を提出し、妹のSNSアカウントで発信を続けたことだった。書き込みを続ける中で情報提供があり、白石死刑囚の存在が浮上した。

警察官が2017年10月に神奈川県座間市の白石死刑囚のアパートを捜査したところ、クーラーボックスなどに入った9人の切断遺体が見つかった。

警察署から検察庁に送致される白石隆浩容疑者(2017年11月1日)警察署から検察庁に送致される白石隆浩容疑者(2017年11月1日)

白石死刑囚は逮捕後の取り調べで容疑を認め、被害者はSNSに希死念慮を投稿していたものの「本当に死にたい人はいなかった」などと供述した。

白石死刑囚は強盗強制性交殺人や死体損壊遺棄などの罪で起訴され、東京地方裁判所立川支部は2020年12月に「犯罪史上まれに見る悪質な犯行だ」として求刑通り死刑判決を言い渡した。

判決後に弁護側が控訴したものの、白石死刑囚が控訴を取り下げ、2021年1月に死刑判決が確定した。

約2カ月間に9人が殺害された事件は社会に大きな衝撃を与えた。やり取りが行われていたTwitter(現在のX)は事件後にルールを変更して、自殺や自傷行為の助長などを違反事項とした。

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Source: HuffPost