06.26
東京の地下鉄に「点字ブロック上のQRコード」⇨視覚に障害のある人がスマホで道案内を受けられる機能だった
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東京メトロの駅構内の点字ブロック上に、QRコードがついているのを見たことはありますか?
作業療法士で医学博士の竹林崇(@takshi_77)さんがXで紹介し、反響が広がっています。
竹林さんは「これ…何卒知っておいて下さい…点字ブロックの上にQRコードあるなって思ってたんですよね…」と切り出した上で、視覚に障害のある人が「スマホを使って道案内を受けるためのshikAIというシステムです」と紹介。
「QRコードを読み込むことで目的地までの音声ナビが流れるそう。点字ブロックの上開けときましょね。多くの方に届きますように」とコメントしました。
システム・アプリの運営会社が発表した、視覚に障害のある人が点字ブロックの上のQRコードにスマホをかざしているイメージ画像も添えています。
この呼びかけに「とても優しい点字ブロックですね」「QRコードがかすれないように、大事にしないといけませんね」といった反響が寄せられています。
QRコードを使ったこのシステムは、視覚障がい者向けナビゲーションシステム『shikAI』アプリ。2021年1月から、東京メトロの駅で導入されています。
竹林さんに今回の投稿について話を聞いてみました。
――こちらのQRコード、視覚障がい者向けナビゲーションシステム『shikAI』アプリについて投稿しようと思ったきっかけについて教えてください。
東京の地下鉄で自分自身が気になり、読み込んだものの動作せず、気になって、その夜ホテルで調べたことがきっかけです。そして、そういった機能を知らず、特に満員電車等では、点字ブロック上におられる健常者の方々も多数あるので、知っていただくことで支援ができればと思い、投稿しました。
――この反響の大きさについてどう思いましたか。
多くの方は「知らなかった」「気をつけます」とおっしゃってくださいました。
しかし中には「目が見えないのに、スマホを使うなんて」という意見もありました。
ただ、全盲の方にとって、現在スマホはかなり必要なアイテムになっています。カメラを向けるだけで、目の前に何があるのか、景色がどういうものなのかを音声で知らせてくれるものもあります。
このアプリもカメラを起動し、下方に向けるだけで、読み取れますし、点字ブロックも方向転換部位のみ点字ブロックの形態が異なるのですが、そこにのみQRコードが配置されています。小馬鹿にして「意味ないだろ」という前に、調べるなどして多くの方に知ってもらいたい事実だなと思っています。
Source: HuffPost




